前日本ウェルター級チャンピオンの沼田康司(トクホン真闘)がまさかの敗北--28日後楽園ホールで行われた10回戦で、フィリピン同級1位のダン・ナサレノ(比)と対戦したが、打撃戦の末、4回1分58秒負傷TKO負けを喫した。
2月に中川大資に王座を追われた沼田のこれが復帰第一戦。立ち上がりナサレノの休みない連打にさらされた沼田。右ストレートを直撃され、フラリとする場面も。その後徐々に反撃の構えをみせたが、ナサレノの手もなかなか止まらない。2回には古傷の左まゆをナサレノのパンチで破られ、流血。これが勝負を分ける一撃となった。その後も両者果敢に手を出し合う好ファイト。
4回には沼田のボディーブローが利いて、ナサレノの動きが止まる。「左が効いて(相手が)頭からきた。あそこで対応できなかった僕が悪かった……」と悔やんだ沼田。この直後、福地主審はドクターのチェックをあおいだ上で、沼田の傷が試合続行は無理として、ナサレノのTKO勝ちをコールした。 勝者は19歳の新鋭。11勝7KO2敗。沼田は15勝10KO4敗1分。
セミの8回戦として予定されていた十二村喜久(赤城)-庄司恭一郎(戸高秀樹)のウェルター級8回戦は、十二村の負傷による棄権のため中止に。代わってセミに繰り上がったフェザー級8回戦では、ベテランの土居コロニータ伸久(ヨネクラ)が久保田智之(JBスポーツ)に判定勝ち。最終回最後の反撃を試みた久保田に右をカウンターしてダウンを奪い、これがダメ押しとなり、大差がついた。スコアは78-72(2人)、78-73。
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