2013年7月16日火曜日

荒川「倒すことだけ考える」 明日渡米


 7月28日、米テキサス州サンアントニオのAT&TセンターでWBC世界ライト級暫定王座決定戦に挑む同級1位の荒川仁人(八王子中屋)が16日、八王子市内のジムで練習を公開した。
 
チーム荒川がアメリカに乗り込む

 WBO世界ライト級5位にランクされるレイ・ラバオ(比)をパートナーに招聘し、3週間みっちりスパーリングをしたという荒川の表情は明るかった。「(スイッチもできる)器用なラバオに加え、日本王者の加藤選手(善孝=角海老宝石)もわざまわスパーリングをしにきてくれた。協力してくれた人、応援してくれる人の力を持っていってテキサスで暴れまわってきたい」と意気込みを語った。

 対戦相手となる同級3位オマール・フィゲロア(米)ゴールデン・ボーイ・プロモーションズ(GBP)が期待を寄せる23歳。21勝17KO無敗の戦績が示すように、パワーと勢いのある好選手だ。

 序盤KOの多いフィゲロアとの対戦について、荒川は「3回までがキーポイント。フィゲロアを下がらせる場面を作って、向こうの歯車が狂う形にしたい。ボディブローもカギですね。アウェイなので倒すことしか考えていません」と中盤以降のノックアウトを宣言した。
 
試合がショウタイムで放映されることも荒川のモチベーションを高めている。
「ショウタイムのリングに上がりたくて上がれない選手がたくさんいる。自分がどう戦うかで、日本人ボクサーの評価も変わってくる。スーパースターが通った道の入り口に、自分がいると思うとうれしい」。

 荒川は同門のチャーリー太田をパートナーに従えて27日に日本を出発。ラスベガスで1週間程度調整したのち、24日にサンアントニオ入りする予定。なお試合の模様は試合翌29日WOWOWエキサイトマッチで放映される。

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