日本タイトル挑戦権獲得トーナメント「最強後楽園」の準決勝が7月1日、後楽園ホールで行われ、S・フェザー級の無敗ホープ内藤律樹(E&Jカシアス)ら決勝進出者が4階級で出そろった。決勝は10月19日、準決勝のなかったS・ウェルター級を合わせ5階級で争われる。
内藤は田川を圧倒して決勝進出 |
◇S・フェザー級6回戦
内藤律樹(E&Jカシアス)[3-0(60-54×3)]田川智久(KG大和)
サウスポーの内藤(日本7位)がスピードとスキルの高さを見せつけた。ガードを固めて右を狙う田川(同3位)に対し、内藤は左ボディストレートを糸口にして2回から完全に試合を支配。左ストレートに左右のアッパー、右フックを打ち込んで何度もKOチャンスを作ったが、田川が最後までダウンを拒否した。内藤はデビューから7連勝(4KO)。
◇S・フェザー級6回戦
泉圭依知(18鴻巣)[3-0(58-56×2、60-54)]加治木了太(大鵬)
泉(日本2位)は手数が生命線。決してパンチはないのだが、6ラウンド休みなくパンチを出し続けて勝利を収めた。加治木(同4位)はコンビネーションで対抗しようと試みたが、泉のペースにはまった。
◇S・バンタム級6回戦
中嶋孝文(ドリーム)[3-0(60-55、59-56×2)]前之園啓史(石丸)
中嶋(日本7位)は前に出る前之園(同10位)の攻撃をうまく外しながら、ワンツー主体で試合を組み立てた。5回に右ストレートからチャンスを作るなど、追いすがる前之園を振り切った。
瀬藤(右)は最終回に試合を決めた |
◇S・バンタム級6回戦
瀬藤幹人(協栄)[6回2分13秒TKO]青木幸治(角海老宝石)
青木(日本9位)は初回に左フックを決めて瀬藤(同2位)をグラつかせる。2回から瀬藤がラフに仕掛けてクリンチが増え、採点の分かりにくい試合となった。青木は最終回に勝負に出て裏目。瀬藤の右カウンターが炸裂し、ラッシュをかけると主審が試合を止めた。
◇S・フライ級6回戦
石崎義人(真正)[2-0(58-56×2、57-57)]野崎雅光(八王子中屋)
長身の石崎(日本9位)と野崎(同4位)の一戦は一進一退。石崎は左右のボディブローと右ストレート、野崎はボディ攻撃とアッパーで持ち味を出したが、石崎のクリーンヒットが上回った印象。
◇L・フライ級6回戦
堀川謙一(SFマキ)[3-0(59-55×2、60-54)]久田哲也(ハラダ)
堀川(日本8位)は出入りのボクシングを展開。最後までフットワークは衰えなかった。久田(同4位)は堀川の動きについでていけず、手数が出ずじまいだった。
大内(右)は大塚との好ファイトを制す |
◇L・フライ級6回戦
大内淳雅(角海老宝石)[3-0(58-57、58-56、59-56)]大塚博之(帝拳)
大内(日本3位)はジャブ、右ストレートを的確にヒットさせ試合を優勢に進め、後半はボディブローも効果的に使った。パワーに勝る大塚(同7位)は前に出てボディブロー、左フックを決めるなど攻勢の時間帯もあったが、プロ7戦目で初黒星を喫した。
【10月19日最強後楽園決勝戦組み合せ】
■L・フライ級
大内淳雅(角海老宝石)×堀川謙一(SFマキ)
■S・フライ級
戸部洋平(三迫)×石崎義人(真正)
■S・バンタム級
瀬藤幹人(協栄)×中嶋孝文(ドリーム)
■S・フェザー級
泉圭依知(18鴻巣)×内藤律樹(E&Jカシアス)
■S・ウェルター級
十二村喜久(角海老宝石)×佐々木左之介(ワタナベ)
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