惨敗を喫した佐藤洋太は「言い訳のしようがない。身体が動かなかった。シーサケットは圧力が強く、カンもよくてすごくやりづらかった。減量も厳しいなどいろんなものが絡み合った結果です」と振り返った。
自信満々で乗り込んだタイで喫した王座陥落劇。超満員3000人の地元ファンが送る大声援、37度にも達したインドアの暑さなどの条件だったとしても試合は出だしから挑戦者シーサケット・ソールンビサイのペースで佐藤はまったく自分のボクシングができなかった。
「サウスポーに右が当たるとリズムに乗れるんですけど、当たらないと途端にダメになる。サウスポーは苦にしていないつもりだったが、苦手というとこですね。相手はスイッチはしてもずっとサウスポー来るとは思わなかった。作戦負け。リズムが悪くなってプレッシャーをモロに受けて、2ラウンドですごく疲れました。暑かったし、プレッシャーも強かったし、パンチも強かった。何がどうとかじゃなくて全部、シーサケットが強かったのひと言。今日は負けです」(佐藤)
金平桂一郎会長は「相手はホームなので頑張ってくる。リズムに乗らせるとまずいなと思っていました。そんなに強く見えなかったですが、やっている本人が強いというならそうなんでしょう。洋太のリズム、距離でやるにはオープニングがカギだと思っていたけれど、初回にいいパンチが当てられず波に乗れなかった。ボクサーがファイターに負ける典型的な試合でした。今日は言い訳できない」と語った。
佐藤は再戦も口にしたが「しばらくはゆっくり休みたい。とにかく疲れました」と夜バンコクに戻り4日に帰国する。
実際、陣営に対して懸念されたトラブルはなかったが、試合当日になってプロモーターがリングサイドのカメラポジションが日本人用は1席だと言い出し、タイに渡った7社はこの突然の通告にびっくり。その理由は前回日本で試合をしたときにタイ用のカメラ席がポジションが1席しかなかったからだという。事前に協栄サイドからリクエストを出していたのだが、これもアウェーの洗礼?
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