2013年4月22日月曜日

「倒すか倒されるか」 内山の挑戦者パーラのインタビュー


 5月6日、東京でWBA世界S・フェザー級チャンピオン内山高志(ワタナベ)に挑戦するベネズエラ人ハイデル・パーラが地元メディア(リーデル・エンデポルテス)のインタービューに応じた。
 
首都カラカスのジムで調整中のパーラはベテラントレーナー、エンリケ・センテロと甥のボクサー、アレクシス・ディアスのサポートで初の世界挑戦に備えている。

 ボクシングビート(5月号)の取材では兄のロレンソ・パーラ(元WBAフライ級王者)とは疎遠とのことだったが、「レンチョ(兄のニックネーム)から日本のファンは同胞に熱狂的な応援を送ると聞いている。だからコーナーのセンテロのアドバイスに注意を傾けなければなければならない。兄が世界タイトルを獲得した試合や防衛する姿を見て私もヤル気を刺激された。同じ家族に元世界チャンピオンがいる者はごく少数。彼は私のアイドルです」と兄から助言を受けていることを明かした。

 パーラ家2人目の王者を目指すハイデルだがベネズエラのリング事情にキャリアの進行が妨げられたという。「この国はプロボクシングの繁栄が困難になっている。5人の子供と妻を養って行くのが難しく、何度もグローブを脱ごうと思った。だから挑戦のチャンスが巡って時は、うれしくて涙を流したよ」

 決戦へ向けては相変わらず強気の姿勢を貫く。「ウチヤマはこれまで彼と対等に勝負できる相手とやっていない。スピードはそんなにないし、どちらかといえばスロー。それに上体が立ち気味。確かにストロングでアグレッシブだけど、私の方が速いし、テクニックとインテリジェンスがあるからかみ合う。カウンターを狙いながらアグレッシブに戦いたい」
 

 20戦無敗のパーラはベストファイトに08年メキシコで対戦したエドガル・プエルタ(現WBC・S・フェザー級シルバー王者)の名を挙げる。「ウチヤマをリスペクトしているけど、どちらが強いかと聞かれれば、プエルタだ」とも言い切る。

 2年2ヵ月の間、正規チャンピオンが不在のベネズエラにベルトを取り戻すと豪語するパーラ。「序盤4ラウンドまでが重要。一進一退の打ち合いも想定内。前回のブライアン・バスケス戦が参考になる。こっちがウチヤマを倒すか、こっちが倒されるか。シンプルな試合になる」。決戦に向けて気合十分だ。

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