ロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太が12日、都内で記者会見し、三迫ジム所属でプロデビューすることを正式に発表した。記者会見には、村田、三迫ジムの三迫会長とともに、帝拳ジムの浜田剛史代表も登壇し、帝拳プロモーションがマッチメークや海外遠征などで全面的に協力することも明らかにされた。
左から三迫会長、村田、JBC森田事務局長、浜田帝拳代表 |
冒頭、マイクを持った村田は「ボクシング人生の大きな目標であった金メダルを獲得したことで、ボクシングはもういいという考えになった時期もありましたが、子どものころからの夢に挑戦したいという気持ちになりました。無謀な挑戦、このままやめたほうがいい、という意見もあるかもしれませんが、自分が夢に向かって挑戦する姿が、いまの日本の力になれればいい、と思って決意しました」とあいさつした。
プロテストは4月16日。この日はフジテレビが午後7時から2時間枠でスーパールーキー井上尚弥(大橋)のプロ3戦目を生中継するが、村田のプロテストもこの中で放送される。村田のコメントは以下の通り(抜粋)。
─プロの世界について
村田 中学生のときに見ていた海外の試合、フェリックス・トリニダードがラスベガスで活躍している姿を見て、かっこいい、こうなりたいと思いました。
─大きな期待が集まるが自信は?
村田 まだハードなトレーニングをしていないし、いまはデビュー前。自信はこれからつけていくものだと思う。ただ、自分にできないとは思っていない。
─プロ入りにあたってアマチュア界といろいろな問題があったが?
村田 僕が金メダルを獲れたのは、アマチュアの方々のサポートがあったから。山根会長をはじめ、みなさんに感謝している。だからプロで負けることは許されないと思っている。勝ち続けることが(アマチュア界)への恩返しにもつながると思う。
─何戦目で世界挑戦をしたいか?
村田 自分はまだデビュー前のボクサーでしかない。試合をしている姿を見て、プロモーターなり周りの人が決めていくこと。自分は一戦一戦やっていくだけです。
─ライバルはいるか?
村田 プロに転向する以上、対戦相手にとってメダルはおいしいエサでしかない。自分にとってすべては挑戦。試合をするすべての選手がライバルだと思っている。
─練習環境について。
村田 強い相手と練習してこそ強くなれると思う、できれば中量級の選手層が厚いアメリカでしっかりした練習ができれば一番いいと思う。
多数の報道陣が詰めかけた |
─どの階級で戦うのか。
村田 減量ができる範囲でスーパーウェルター級からライトヘビー級、ライトヘビーは重すぎるかもしれないけど、そのあたりを考えています。
─プロになるにあたって課題はあるか。
村田 ディフェンスはブロッキングだけじゃなく、いろいろな技術を学んでいきたい。あとは12ラウンド動けるバランスを身に着けたいと思っている。
─どんなボクシングでアピールする?
村田 練習の中で(プロで戦うにあたって)どんなスタイルがいいのか探している段階。まだ見つかっていないというのが正直なところ。ただ、最初から判定を狙っていくようなボクシングをするつもりはない。しっかり決着のつくようなボクシングをしたいと思っている。
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