2013年3月7日木曜日

佐藤洋太が敵地でV3戦 5.3タイ

 
練習で汗を流す佐藤

 WBC世界S・フライ級王者、佐藤洋太(協栄)の3度目の防衛戦が6日、協栄ジムから発表された。5月3日、タイシーサケット県にあるシーサケット大学体育館で、8位のシーサケット・ソー・ルンビサイを迎え撃つ。試合の模様はテレビ東京系のBSジャパンで放送される(時間は未定)。記者会見の模様は以下の通り。

─タイにおける日本人選手の世界戦は17戦して16敗1分。だれ1人勝っていませんが?
佐藤「大げさだけど史上初に挑めるのは楽しみ。でも、あんまり『絶対勝つ、絶対勝つ』では勝てない。ちょっとタイに旅行に行ってスパーリングするくらいの気持ちです。実は5月に3人目(男の子)が生まれるんですよ。試合が5月3日で予定日が5月9日。上の2人の子が予定日より1週間くらい早く生まれているんで、今回も勝ってタイから帰ったら子どもが生まれている。そうなったらいいですね」
 
前川龍斗(右)とのスパーリングも公開した

─シーサケットについては?
佐藤「大みそかの試合に来ていて会っているんですけど、ちっちゃくてかわいらしい顔をしてました。でもボクシングは弱そうなヤツが強いので。パンチ力はすごくありますね。赤穂くんみたいな感じかなと思いますけど、普通にまともにやったら赤穂くんのほうが強いと思います」

─タイでやるということに関しては?
佐藤「そこが問題です。地元判定がひどいとか、秤に細工するとか、いろいろ聞きますから。だから計量当日は500アンダーにしていこうとか、雨が降ったときのためにゴム底の足袋を特注するとか、急に試合が始まってもいいようにウォーミングアップなしでいきなりスパーするとか。いろいろと考えてやってます。(安眠を妨害する)ホテルのピンポンはアイポッドして寝るので関係ないかなと。まあ、いろいろされても人生のネタが増えるだけなので。オレには通用しないと思います」

─KOを狙う?
佐藤「それはないですね。倒しにいって倒せるものではないですから。純粋に勝つことだけを考えてたどり着いたのが、気合入れない、倒しにいかない、旅行気分。この3つなんです」

 日本人選手のタイにおける世界戦は未勝利ながら、日本ジム所属選手ということになると、1993年3月に勇利アルバチャコフがムアンチャイ・キティカセムを9回TKOで下し、2度目の防衛を成功させている。

 シーサケットの戦績は16勝15KO1敗1分。2010年のデビュー3戦目で現日本9位の大庭健司(FUKUOKA)に10回判定負けしている。佐藤の戦績は26勝12KO2敗1分。

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