2012年12月11日火曜日

ルーキー井上vs.八重樫公開スパー

 

 ボクシング界の2013年最初の試合となる1月5日後楽園ホールに登場する両選手が、10日午後横浜の大橋ジムでスパーリングを披露した。

 プロ2戦目となるスーパールーキー井上尚弥と、再起戦を予定する元WBA世界ミニマム級王者の八重樫東が5ラウンドのスパーを行った。井上がキビキビした動きから速い右ストレート、左フックで積極的に仕掛けたのに対し、八重樫もこれに合わせて時折打ち合いに応じ、互いに持ち味をみせていた。
 
好調をアピールする八重樫㊨と井上

「本当にいい練習相手。この子とスパーしていたら試合は楽です」と八重樫が言えば、井上も「まだ接近戦がうまくないんで八重樫さんから吸収したい」と謙虚にコメント。

 大橋秀行会長は「尚弥がジムにきて大きな刺激になった。全員が強くなりましたよ」と“井上効果”にニンマリ。そして「彼はすごい。具体的には言えないけれど、ある弱点を異次元の方法で克服した」と短期間でプロにフィットしていく天才の対応力に改めて舌を巻いていた。

 1月5日の試合では、八重樫が50kg契約でWBCアジア大陸フライ級王者のサンムアンロー・ゴーキャットジム(タイ)と10回戦。井上はタイ国L・フライ級王者ガオプラチャン・チューワッタナと50kg契約の8回戦を行う。「いい内容で勝ちたい」(八重樫)「自分のボクシングをして倒して勝ちたい」(井上)と試合の意気込みを語っていた。「いい試合でなくて、圧倒的な力をみせて勝ってほしい」とは大橋会長の注文だ。

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