2012年12月9日日曜日

パッキャオ敗れる! 6回TKO

 
 
日本時間9日昼、ラスベガスのMGMグランド・アリーナで行われたマニー・パッキャオ(比)×ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)の第4戦は、ダウンの応酬の末、マルケスが6回2分59秒TKO勝ちを飾った。両者の対決はこれでパッキャオの2勝1敗1分となった。


 両スターによる第4戦は劇的な試合となった。ドラマの幕開けは3回。パッキャオの攻勢で進んでいた試合を、マルケスの右が一気にひっくり返す。左に踏み込んで振り下ろすような右を打ち込むと、パッキャオが背中からダウンしたのだ。

 マルケスはこのチャンスで積極的に攻めず、パッキャオを蘇生させてしまう。すると立ち直ったパッキャオは5回、得意の左ストレートでダウンを奪い返す。これで試合は完全にパッキャオのペースになったかに思えたのだが…。

リズムに乗ったかに見えたパッキャオが悪夢を見たのは6回だった。ラウンド終了間際、強く踏み込んで左ストレートを打とうとした瞬間に、マルケスの狙い澄ました強烈な右カウンターがドンピシャで炸裂。パッキャオは顔面からキャンバスにダイブしてピクリとも動かない。レフェリーはカウントを数えるまでもなかった。


 4戦目でついにパッキャオを破ったマルケスは55勝40KO6敗1分。6月のティモシー・ブラッドリー戦に続く黒星を喫したパッキャオは54勝38KO5敗2分。KO負けは1999年9月、WBC世界フライ級タイトルマッチでメッドグン・3Kバッテリーに敗れて以来13年ぶりのことだった。Photos/SUMIO YAMADA

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