2012年12月30日日曜日

トリプル世界戦計量 あすゴング!


 明日31日に大田区総合体育館でゴングとなるトリプル世界戦の記者会見と計量が30日、都内で行われた。出場する6選手すべてが一発でリミットをクリア。グローブは3試合ともウイニングが使われる。試合の模様は午後9時半からテレビ東京系列で放映される。
 

◇WBA世界S・フェザー級タイトル戦
C内山高志(ワタナベ)58.8㎏
18勝15KO1分
①ブライアン・バスケス(コスタリカ)58.9㎏
29勝15KO

 いつもながらシャープにビルドアップされた肉体を誇示した内山は「気持ちは高まっている。KOという期待はありがたいが、判定でもKOでも、とくかく勝ちたい」とV6戦いを前にすがすがしい表情。対するバスケスは「内山はKOダイナマイトと呼ばれているが、私のようなボクサーを相手にしたことはないはずだ」と強気に語った。
 この試合は「ほけんの窓口」から勝者に100万円の懸賞金が贈られることが明らかにされ、内山は「初めて聞いた。うれしいです!」とモチベーションを高めていた。

 また、バスケスが暫定王者(1位、指名挑戦者)と扱われながら、先日ユリオリキス・ガンボア(キューバ)が暫定王座決定戦に勝利した件について、WBA立会人のロバート・マック氏が説明。それによると、ガンボアは現時点で暫定王者の資格はなく、内山とバスケスの試合が終了した時点で暫定王者(指名挑戦者)になるという。

◇WBC世界S・フライ級タイトル戦
C佐藤洋太(協栄)52.1㎏
25勝12KO2敗1分
⑤赤穂亮(横浜光)52.1㎏
19勝12KO2分

 注目の日本人対決に挑む両者は、計量が終わった解放感からか、ともにリラックスした表情を見せた。2度目の防衛戦となる佐藤は「赤穂とは何回か試合をやる話がありながら決まらず、明日を迎えることになった。そういう意味では感慨深い。ボクらの試合は本物の戦い。とにかくいい試合がしたい」とファンにアピールした。
 世界初挑戦の赤穂は「佐藤洋太の存在が自分をここまで強くしてくれた。自分がどこまで通用するか、明日の試合が楽しみです」とふっきれた様子だった。

◇WBA世界S・フライ級タイトル戦
Cテーパリット・ゴーキアットジム(タイ)51.8㎏
21勝13KO2敗
⑧河野公平(ワタナベ)52.1㎏
27勝10KO7敗

 来日当初はふっくらとし、減量が大丈夫かと思われたテーパリットは300gアンダーでリミットをクリア。「余裕がある? もう4度目の防衛戦なのでリラックスしている。明日の試合はかなり自信がある」とにこやかに語った。3度目の世界挑戦で大願成就を目指す河野は「やることはすべてやった。覚悟を決めて、すべて出し切ります」と言葉に気持ちを込めていた。

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