2012年11月19日月曜日

渡部、世界1位のプラウェートを破る


 東洋太平洋ウェルター級タイトルマッチが19日、後楽園ホールで行われ、チャンピオンの渡部あきのり(協栄)は、挑戦者でWBC・S・ライト級1位のプラウェート・シンワンチャー(タイ)を3-0(117-108、116-112、116-111)の判定で下し、4度目の防衛を成功させた。
 

 渡部はスタートから距離を意識し、大振りにならないよう注意してファイトした。プラウェートに押し込まれ、ロープを背負う場面もあったが、相手の打ち終わりにパンチを合わせ、5回には左のカウンターでダウンを奪った。中盤以降も冷静に戦い、ノックアウトは逃したものの、粘るプラウェートを突き放しての勝利だった。


 35歳のプラウェートは腹回りが太く、万全ではないと思われたが、テクニックと強打で渡部を苦しめ、KO負け寸前の場面でも驚異的な粘りを見せて会場を沸かせた。

◇51.5㎏契約8回戦
中釜兵武(白井・具志堅S)[3-0(79-73×2、79-72)]桜井康弘(レパード玉熊)

◇S・バンタム級6回戦
上林巨人(竹原&畑山)[2回2分39秒TKO]小泉良太(北澤)
 

 06年の全日本選手権を制するなどアマ6冠を獲得した上林のプロデビュー戦。上林はスピードとパンチがあり、相手をよく見て落ちついたボクシングをする。圧勝で大器の片りんを見せた。

0 件のコメント:

コメントを投稿