ラスベガスのマンダレイベイ・イベントセンターで14日(現地時間)行われたWBA世界ライト級戦は論議を呼ぶスコアで、前正規チャンピオンのブランドン・リオス(米)がWBA1位で暫定王者のリチャード・アブリール(キューバ)に判定勝ちを収めた。リオスは前日計量でリミット2ポンド超の137ポンドを測定しており、王座は空位のままとなった。
昨年11月のジョン・マーレイ戦に続き2試合連続体重オーバーで失格となったリオス。マーレイ戦では圧勝したが、この日は身長、リーチで上回るアブリールのアウトボクシングに苦戦。ロングレンジで左ジャブ、左右コンビネーション、右ストレートを打ち込むキューバ人は接近すると、体を密着させてリオスの強打を封印する。コンディション不良のためか、リオスはクリンチ際でパンチをねじ込むのみ。各ラウンドの優劣は明白に思えた。
しかし公式スコアカードは一者が117-111でアブリールだったものの、他の2者は116-112、115-113でリオスを支持。2-1のスプリット判定で“バンバン”リオスが勝利コールを受けた。試合をPPV放映したHBOのスコアは117-111でアブリール。リングサイダーもアブリールの勝ちに見えた一戦だった。
セミのS・ライト級ホープ対決は激戦が展開された末、WBO3位のマイク・アルバラード(米)が3-0判定勝ちで、マウリシオ・エレラ(米、IBF7位)を下し、無敗(33勝23KO)を維持。ライト級10回戦でメルシト・ゲスタ(比、WBA7位)がオスカル・エレラ(コロンビア)に8回TKO勝利。
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