2012年3月13日火曜日

激闘再び サリドがフアンマを返り討ちに


 プエルトリコ・サンフアンのロベルト・クレメンテ・スタジアムで10日(現地時間)行われたWBO世界フェザー級タイトルマッチは、王者オルランド“シリ”サリド(メキシコ)が前王者でランキング2位のフアン・マヌエル“フアンマ”ロペス(プエルトリコ)を10回32秒TKOで下し、2度目の防衛に成功した。

 激戦だった。昨年の第1戦で番狂わせでロペスをストップしたサリドは、この再戦でも左右フックを振りかざして突進。王者のプレスに序盤、後手に回ったロペスだが、4回ボディー攻めで挽回すると、5回終了間際、右カウンターでサリドを倒す。振り出しに戻った試合は6,7回と再びサリドが旺盛なプレスでペースを奪回。しかしロペスは8,9ラウンド、強引なボディー打ちを敢行し、勝負をかける。とくに9回は両者、激しいパンチ交換で沸かせ、会場は興奮のるつぼと化す。
 余力が残っていたのはメキシカンだった。次の10回、右を見舞うとロペスはグラリ。間を置かず、左右で追撃すると、ロペスは背中から痛烈なダウン。起き上がったが、ヒザが震え、ロベルト・ラミレス・シニア主審は腕を交錯させた。
 セミの10回戦ではWBA1位をはじめ、フェザー級で各団体の上位にランクされるミゲール・アンヘル“マイキー”ガルシア(米)が、2度世界挑戦歴があるバーナベ・コンセプシオン(フィリピン)に7回2分33秒TKO勝ち。NABOとNABAフェザー級王座を守ったガルシアは、サリド挑戦を視野に入れる。
=PHOTO/SUMIO YAMADA=

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