2012年3月4日日曜日

桜井さんのお別れ会、拳友らが献花


 1月10日に死去した東京五輪金メダリストの桜井孝雄さん(享年70歳)を送る会が3日午後、千葉県船橋市内で営まれ、大橋秀行・日本プロボクシング協会会長他、アマ&プロの関係者ら約200人が献花して故人の冥福を祈った。
 遺影の回りをリングとグローブを模した花でぎっしりと埋めた豪華な祭壇。別室には金メダルや五輪時に着用した制服、数多くの思い出の写真が飾られるという凝ったつくり。テレビ画面に金メダルを獲得した時の映像が流される中、葬儀委員長の三迫仁志・三迫ジム会長、同副委員長の輪島功一・輪島スポーツジム会長らが弔辞を詠んだ。中大の先輩で日本アマチュア史上初の五輪メダリスト、田辺清さんは「前に出ようとすればバックステップされていない、まるで空気と戦っているようだった。えらい新人が入ってきたな、もうこの男とスパーしたくないと思った、それほどカンがよかった……」と肌で感じた故人の才能を披露し、「桜井、あとは息子さんがしっかりやります。心配せずに、どうぞやすらかにお眠りください」と呼びかけた。
 なおこの日のお別れ会には、社団法人日本ボクシング連盟の山根明会長も大阪から駆けつけ、日本のアマチュアボクシング史上唯一の五輪金メダリストに礼を尽くした。

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