2011年12月13日火曜日

佐藤負けた! 淵上殊勲のミドル級2冠王

12日、後楽園ホールで行われたミドル級のチャンピオン対決は、壮絶な打撃戦となり、日本王者の淵上誠(八王子中屋)が東洋太平洋王者の佐藤幸治(帝拳)を9回逆転TKOで破った。これで日本王座の4度目の防衛に成功するとともに、東洋太平洋王座の新チャンピオンとなった。
 淵上は世界タイトル挑戦の経験もある格上の佐藤に2、6ラウンドにダウンを奪われて苦しい戦いを強いられたが、最後まで勝負を捨てなかった精神力がものをいった。これまで日本選手に負けたことがなかった佐藤は、この日は粘り強いサウスポー淵上を倒し切れず、我慢比べの打撃戦を展開するうちにスタミナを消耗し被弾のダメージも増した。ポイントの上では優勢だったが、9回に動きが止まったところに淵上の猛攻を受け、手が出ず。ここでたまりかねた赤コーナーからタオルが投入され、レフェリーがストップした。
 試合後のリング。13年前に死別した父和雄さんの遺影を掲げた渕上は東洋チャンピオンにステップアップできたことへの感謝の気持ちを述べていた。

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