2011年9月1日木曜日

清水三度目の正直で世界奪取 WBA・S・フライ級



 31日日本武道館のダブル世界タイトルマッチで最初に行われたWBA世界スーパー・フライ級戦は、挑戦者7位の清水智信(金子)が王者ウーゴ・カサレス(メキシコ)を2-1判定に破り、世界挑戦3度目で念願の新チャンピオンとなった。
 この日の清水は、立ち上がり快調にジャブをヒットさせてペースに乗り、スピードを生かした攻防でポイントを集めた。王者カサレスはサウスポーでスタートし途中何度も右構えにスイッチし挑戦者を幻惑しようとしたが、この試みはさほど効果的ではない。老獪さも発揮できず、清水は世界挑戦2度失敗の経験も生かして優勢に試合を進めた。中盤距離が詰まり追い上げたカサレスのペースになりかけたが、清水も内藤に逆転負けした時のようなガス欠もなく、終盤もしっかり応戦していた。
 ジャッジのスコアは115-113(2人)、114-115と割れたが、清水は文字通り3度目の正直で世界の王座をものにした。「自分なりに努力はしました。やっと念願が叶った」と金子ジム初の世界チャンピオンは喜びをストレートに語っていた。
 試合後敗者は「判定には驚いた」と不満をあらわしたが、この日はミスが多く名城、久高を制した時とは別人のデキ。体重増も伝えられたが、調整がうまくいかなかったのか。
※写真上は中盤、カサレスに右ストレートを打ち込む清水。下はベルトを巻いた新王者

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