2011年9月18日日曜日

モラレス4階級制覇 カノをTKO

 エリク“テリーブレ”モラレス(メキシコ、35歳)がS・バンタム、フェザー、S・フェザー級に続き4つ目のベルトを巻いた。17日ラスベガスのMGMグランドで行われたWBC世界S・ライト級王座決定戦でモラレスはパブロ・セサール・カノ(メキシコ)に10回終了TKO勝ち。
 序盤、若いカノ(21歳)がスピードと身長差を生かし、左右コンビネーションを決めるなど優勢に立つ。しかし4回の攻防でカノは左目をカット。これを境に元3階級制覇王者が攻勢に転じ、展開は拮抗する。カノのカットは徐々に広がり、モラレスの右がコンスタントにヒット。カノも右ストレートでモラレスの左マブタをカットさせるが、9回、モラレスのアタックで右目もカットし顔面は凄惨。10回、劣勢のカノはドクターチェックで続行が許可されたものの、ラウンド終了インターバルでセコンドが棄権を要請した。
 10ラウンドまでのスコアカードは96-94、95-95、97-93と2-0でモラレスが優勢だった。この王座はティモシー・ブラッドリー(米)が防衛戦の予定が立たず、はく奪されたため(その後名誉王者に変更)挙行されたもの。(三浦勝夫)

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