2011年8月22日月曜日

11月粟生2度目の防衛戦 山中・五十嵐の挑戦者決定戦も


 帝拳のサウスポー・トリオが揃い踏み――。WBC世界S・フェザー級チャンピオン、粟生隆寛(帝拳)の2度目の防衛戦が決まった。11月6日(日)午後、東京・国立代々木体育館第二競技場で、同級9位のデビス・ボスキエロ(イタリア)を相手に行われると、主催の帝拳プロモーションが11日都内で記者会見を開き明らかにした。この日は粟生の同僚・山中慎介と五十嵐俊幸が出場するWBC世界挑戦者決定戦も2試合用意されている。WBCバンタム級3位の山中は同級2位・クリスチャン・エスキベルと、またWBC世界フライ級3位の五十嵐は、同級2位のウィルベルト・ウィカブ(いずれもメキシコ)と、12回戦でWBC王座への挑戦権を争う。試合は日本テレビが放映する。
 粟生の相手ボスキエロ(30)は30戦29勝14KO1分と負け知らずの選手。粟生も「簡単な相手ではないと思う」と警戒を怠らない。それでも「勝つことが最低条件。試合が決まって気合いが入ってきた。長谷川(穂積)さんの心に火をつけれるような試合をしたい」と、先頃再起を明らかにした親友に向けたコメントも盛り込み、V2の決意を表明した。
 山中(28)の狙うWBC王者は超大物のノニト・ドネア(比)。その前に倒さなくてはならない相手エスキベル(24)は、昨年WBCシルバー王座(暫定王者に相当)を獲得している右ボクサーファイター。山中の14勝10KO2分に対して23勝17KO2敗と、KO率でもひけをとらない。スリリングな強打戦が期待される。一方五十嵐(27)の狙うWBC王者はおなじみポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)。11月に1位で元L・フライ級王者のエドガル・ソーサ(メキシコ)との対戦が決まっており、この勝者に五十嵐が勝てば挑戦できることになる。ウィカブ(27)も昨年獲得したシルバー王座を3度防衛しており、40戦33勝18KO5敗1分1無効試合と豊富なキャリアも五十嵐には脅威だ。
 粟生とともに記者会見に出席した2人は、「勝てば次は世界なのでモチベーションが上がっている。KOで勝ちたい」(山中)。「プロ転向6年目でやっと世界まであと一歩のところまでこれてうれしい。自分の持ち味を最大限に出して勝ちたい」(五十嵐)と、それぞれが11月決戦に向け意欲的な発言をしていた。※写真は記者会見に出席した左から五十嵐、粟生、山中

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