2011年5月29日日曜日

リナレス、メキシコでTKO勝ち

 元2階級世界チャンピオン、ホルヘ・リナレス(帝拳)メキシコでストップ勝ち――。28日(現地時間)マサトラン・インターナショナル・センターで行われたライト級10回戦で、リナレス(WBA世界同級3位)は地元のアドリアン・ベルドゥゴ(メキシコ)に7回1分42秒TKO勝ちを飾り、目標の3階級制覇に向けて一歩前進した。
 当初リナレスの相手は世界挑戦歴があるフランシスコ・コルデロ(コロンビア、WBAフェザー級10位)が予定されたが、ビザの都合でメキシコに入国できず、急きょロスモチス出身のベルドゥゴ(27)が対戦に応じた。このためWBAインター王座がかけられる予定も変更となり、ノンタイトル戦となっている。
 初回終了間際、左アッパーでダメージを与えたリナレスがワンツーでダウンを奪う。2ラウンド以降もコンビネーション、ボディー打ちなどでリナレスが優勢。だが途中、右目上をカットしたせいか、強引には仕掛けない。打たれながらも耐え抜き、懸命に手を出すベルドゥゴだが、リナレスのスーパースキルとスピードの前にピンチの連続。7回、追いすがるメキシカンを右でロープへ送り、追撃をかけたところでレフェリーが割って入った。
 リナレスは31勝20KO1敗。ベルドゥゴは18勝15KO5敗1分。
 帝拳ジムに入った連絡によると、試合はリナレスの一方的な展開となったが、タフなベルドゥラも頑張り、なかなか詰めきれなかった。しかし7回に連打でダウンを奪い、立ち上がったベルドゥラに追撃を浴びせてレフェリー・ストップに持ち込んだという。
 昨年10月以来のリングで「試合間隔が開いたことは少し響いたけど、今後のためにも長いラウンドを戦えたのはよかった」と勝者リナレスのコメント。次の試合は7月下旬か8月に米国で予定しているが、相手等は未定。

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