2010年12月24日金曜日

3度目の正直に失敗 久高、カサレスに判定負け


 23日、大阪府立体育会館で行われたWBA世界S・フライ級戦は王者ウーゴ・カサレス(メキシコ)が6位挑戦者の久高寛之(仲里・ATSUMI)に3-0判定勝ち。3度目の防衛に成功した。
 序盤の久高は悪くはなかった。キレのある右ボディーストレートや、リターンで放つワンツーなどで試合をつくる。4回は右、5回は左フックをカウンター気味に当てて相手を一瞬あわてさせた。しかし攻防の切り替えのうまいカサレスにしのがれ、逆にパンチを集められ、しだいに手数が少なくなる。王者のスイッチ戦法にも惑わされ、ポイントを奪われ続けた。結局116-112、117-111が2者のスコアで判定負けを喫した。坂田、デンガオセーンに続く3度目の世界挑戦にかけていたが、結果を出すことはできなかった。
 久高は「判定は妥当かな。こんなにパンチをもらったのははじめて」「現時点では僕はこんなものかなと思った」とカサレスのうまさに脱帽していた。

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