2010年12月28日火曜日

西岡が'10年MVPに


 2010年のプロ・アマチュアボクシング年間優秀選手選考会が28日、後楽園飯店で開かれ、日本ボクシングコミッションの委嘱を受けた東西メディアのボクシング担当記者の投票により各賞受賞者が決まった。
「プロ最優秀選手賞」に輝いたのはWBC世界S・バンタム級チャンピオンの西岡利晃(帝拳)。西岡は長谷川穂積(真正)とのハイレベルな票レースの末、決選投票で選ばれた。今年の西岡は4月に無敗バンゴヤンをKO、10月のV5戦では惜しくも連続KO防衛記録がとだえたものの、1位ムンロー相手に完璧な勝利を飾った。充実のチャンピオンはプロ11年、34歳にして初の受賞である。
「技能賞」は長谷川が受賞。モンティエルとのチャンピオン対決で敗れバンタム級王座から陥落するも、去る11月にフェザー級でドラマチックな復活。見事2階級制覇を達成した。ファンをしびれさせたモンティエルとの一戦は「年間最高試合賞」にも選ばれた。
「殊勲賞」は内山高志(ワタナベ)が受賞。サルガドを倒しWBA世界S・フェザー級王座を奪取し、ここまで連続KO防衛中。内山は「KO賞」も同時にゲットしたが、こちらは36票中32票を占め、他を圧倒した。
「敢闘賞」は五輪銅のタイベルトを見事破り2階級制覇を達成した粟生隆寛(帝拳)、さらに先日3階級制覇を果たした亀田興毅(亀田)が同票でそろって受賞。「努力賞」にはWBA・S・バンタム級王座を獲得した李冽理(横浜光)が、そして「新鋭賞」には亀海喜寛(日本S・ライト級王者=帝拳)と宮崎亮(OPBF・Lフライ級王者=井岡)のふたりが選ばれた。
「女子最優秀選手賞」は海外で2度の防衛戦に勝利したWBC・Lフライ級王者の富樫直美(ワタナベ)が“圧勝”。特に10月にメキシコでイルマ・サンチェスを下した一戦は女子の「最高試合賞」に選ばれた。
 また「特別賞」は、先ごろ引退した女子の菊地奈々子が受賞。菊地は元OPBF・Lフライ級王者でJBC認可前にはWBC女子ストロー級王座を獲得した。

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