高校ボクシングに一時代を画した横浜高校ボクシング部OB会が、同部出身の大橋秀行さん(45)の日本プロボクシング協会会長就任を祝うパーティーを開いた。31日夕、横浜市内のロイヤルホールヨコハマで催された宴には、名物監督だった海藤晃さん(現神奈川県アマチュアボクシング連盟理事長・71)とその教え子約100名が出席し、にぎやかに仲間の慶事を祝った。「大橋君の活躍は、我々横浜高校ボクシング部の誇りです」とかつてはスパルタで部員を鍛えた鬼監督もすっかり穏やかになり、目を細めていた。
プロの協会のトップ就任を、アマチュアの高校ボクシング部OBが主催で祝賀会を催すというのも珍しいが、大橋さんといえば、自身がアマとプロ両方でチャンピオンになっただけでなく、積極的にアマチュアの首脳と会うなど最近の「プロ・アマ協調」の立役者でもある。アマとプロは協力し合わなければというのは恩師の海藤氏自身の考えでもあり、大橋会長は「今回アマのトップの山根明さんと会えたのも、海藤先生に紹介していただいたおかげです」と改めて恩師に感謝の言葉を述べた。
横浜高校はアマの王者を多く輩出していると同時に、プロにも進出して活躍する例も少なくない。この日は大橋会長の他、同校出身初のプロ王者・笠原優さん、元東洋太平洋チャンピオンの、葛西裕一さんと松本弘司(好二)さん、アマでは、同校初のインターハイ王者武井雅彦さん、幻のモスクワ五輪代表・荒井幸人さんらの姿も。プロ・アマ入り乱れて、にぎやかに旧交を暖め合っていた。 =写真は大橋-海藤師弟を囲んでのスナップ。笠原、葛西、松本のプロ王者に、現役の高校王者松本亮も=
0 件のコメント:
コメントを投稿