2010年11月3日水曜日

7戦全KO土屋MVP! 東日本新人王決勝



 第67回東日本新人王決勝戦は3日午後から東京・後楽園ホールで行われ、不戦のミドル級を除く11階級で熱戦が繰り広げられた。注目のライト級では、デビュー以来全KOの土屋修平(角海老宝石)が本領発揮。2回、中澤将信(帝拳)に右アッパーを打ち込んでダウンさせ、ノーカウントでKO勝ち。これで7戦全KO勝ちをマークした土屋は、全試合終了後、今大会のMVP――「最優秀選手賞」に選ばれた。
 期待通りの好勝負が展開されたのはミニマム級。特に2回はベスト・ラウンド。元高校王者・原隆二(大橋)の左フックを浴びて尻餅をついた安慶名健(横浜光)だが、この回終盤には逆に右を決めて逆転のダウンを奪う。これはダメージ深く、あわやKOの場面だったが、原はこのピンチを切り抜けると、すぐに回復し、3、4回はボディー攻めで勝利を決定づけた。原が3―0判定勝ちで「技能賞」に選ばれている。 S・バンタム級は角海老宝石ジムの同門対決。コーチ義人が初回の打ち合いで大橋健典を2度倒しKO勝ちし「敢闘賞」に選ばれた。角海老宝石ジムは5人決勝に送って3人が優勝と、久々に角海老勢が活躍したトーナメントだった。
 往年の重量級ライバルの“代理戦争”となったのはウェルター級。世界王者輪島功一さんの子息・大千(輪島功一スポーツ)と、カシアス内藤の教え子林欽貴(E&Jカシアス)が激突。結果は初回林の右フックが決まり、輪島ダウン。マーチン主審は試合を続行させず、輪島のKO負けとなった。
 この日の優勝者12名は東軍代表として12月19日同じ後楽園ホールのリングで西軍相手に全日本新人王決定戦に臨む。試合結果は下記の通り。
MM級 原隆二(大橋) 3-0判定 安慶名健(横浜光)
LF級 山口隼人(湘南RYUJU) 2-0判定 多打魔鎖獅(TI山形)
F級  堀 陽太(横浜光) 引き分け 平 龍太郎(石神井スポーツ)
    ※新人王規定により堀の勝者扱い。公式記録はあくまで引き分け
SF級 佐藤宗史(石神井スポーツ) 3-0判定 清水大樹(横浜光)
B級  堤 英治(ONE TWOスポーツ) TKO5R29秒 高橋康弘(ドリーム)
SB級 コーチ義人(角海老宝石) KO1R2分56秒 大橋健典(角海老宝石)
FE級 関豪介(角海老宝石) 2-0判定 小野田昌史(ワタナベ)
SFE級荒井 翔(ワタナベ) 3-0判定 高橋里望(ドリーム)
L級  土屋修平(角海老宝石) KO2R1分23秒 中澤将信(帝拳)
SL級 山田智也(協栄) 3-0判定 高橋光政(角海老宝石)
W級  林 欽貴(E&Jカシアス) KO1R1分5秒 輪島大千(輪島功一スポーツ)
M級  岩崎和雄(ロッキー)=不戦勝
※写真上は中澤を沈め7連続KO勝ちしMVPに輝いた土屋。下はこの日決まった12人の新人王たち

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