14日(現地時間)カナダのモントリオールで挙行されたWBC世界L・ヘビー級戦は王者ジャン・パスカル(カナダ)が暫定王者チャド・ドウソン(米)に11回負傷判定勝ちを飾り、3度目の防衛に成功した。(試合はドウソンが保持するマイナーベルトIBO王座との統一戦という形でも行われた)。
ダウンシーンはなかったが、両者とも持ち味を発揮した好ファイトだった。距離が離れるとリーチで勝るレフティ、ドウソンがパンチを巧打するが、イン、アウトのメリハリをつけ、アウトボクシングで優位に立ったのは地元のパスカル。7,8回と右を見舞って、この階級最強の呼び声高いドウソンにダメージを与える。ここを乗り切ったドウソンは11回、畳み掛けてパスカルを追い込んだが、バッティングが発生し、右マブタからおびただしい出血。ドクターストップがかかり、11回を含む採点で優勢だったパスカルの手が上がった。スコアは108-101に106-103が2者の3-0でパスカル。
敗れたドウソンは30戦目で初敗戦(29勝17KO1敗)。“カナダのロイ・ジョーンズ”ことパスカルは26勝16KO1敗。リングサイドで観戦したIBF世界S・ミドル級王者ルシアン・ブーテ(ルーマニア=カナダ)との一騎打ちが話題となっている。
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