2009年12月16日水曜日

1年7ヵ月ぶりの西が音田倒す


 15日後楽園ホールのメインで行われたS・ウェルター級8回戦で波乱。激闘屋で売る音田隆夫(日本S・ウェルター級6位=一力)が、これが1年7ヵ月ぶりのリングとなった西禄朋(新田)にダウンを奪われた末に3回TKO負けした。
 開始から激しい打ち合いとなった一戦は、スピードと手数で上回る西がリード。音田は何度かヒザを揺らされながらも耐え、持ち前の強打を狙ったが、迎えた3回に右を食らってダウン。立ち上がったところを追撃されてストップとなった。タイムはこの回1分17秒。
「1回終わったところで、にらみ合いになってカーッとしたけど『冷静になれ』と新田会長に言われた」と西は勝因を語った。ジムを離れた期間もあったが7月から練習を再開。「昔はギクシャクしていた」(西)会長と話し合い、二人三脚の練習でこの日の勝利につなげた。ランキング入りが濃厚となるが、今後について西は「それよりも俺と会長が組んだら強いんだぞ、と分かってもらえれば……」と照れていた。
 セミは比国からの輸入選手、ブンブン東栄(本名ガブリエル・プマール=一力)が戸高秀樹ジムの吉田アーミー真を初回右フックでダウンさせて10カウント。大柄な体格とスピードを生かしたボクシングを披露した。現在ブンブンは日本ミニマム級8位。同級トップ戦線が活気づきそうだ。
 また昨年度全日本新人王対決となった青野弘志(L・フライ級=角海老宝石)対鬼ヶ島竜(ミニマム級=三谷大和)戦は、鬼ヶ島の最終8回TKO勝ち。鬼ヶ島が上下にパンチを散らして攻め込み、サウスポー青野に打ち勝った。鬼ヶ島は日本ミニマム級11位。
 もうひとつの8回戦は藤沢一成(レパード玉熊)が鈴木淳(三谷大和)に判定勝ちした。この日の前座結果は以下の通り(左が勝者)。
4回戦 旭昇(ヨネクラ)KO1回 神藤宏晃(三迫)
4回戦 蓮沼テツヤ(角海老宝石)判定 角田貴佳(三迫)
4回戦 佐藤ヒロト(三谷大和)判定 山内直義(西城)
4回戦 蓮見宗昭(西城)判定 生貝直己(オサム)
4回戦 林涼樹(三谷大和)判定 闘魂タクロー(ワタナベ)

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