アウェイで番狂わせ起こすぞ! 3日(日本時間4日早朝)ウクライナのドネツクで予定されるWBA世界ウェルター級タイトルマッチで同級15位佐々木基樹(帝拳)が地元の王者ビアチェスラフ・センチェンコに挑む。2日の計量では、王者、佐々木ともリミットいっぱいの147ポンドでパスし、まず試合前の難関を乗り超えた。
試合は市内のドゥルズバ・スポーツパレスで行われる。なお使用グローブはWBAルールで8オンスとされ、挑戦者陣営を戸惑わせた(日本のルールではウェルター級以上は10オンス)が、佐々木本人は「8オンスのほうがいい」と強打を生かせる軽いグローブの使用を歓迎しており、もめごとには至らなかった。
センチェンコ(31)は4月に同胞ユーリ・ヌズネンコを判定で攻略して王座につき、これが初防衛戦。元五輪代表からプロ転向して29戦全勝20KOの右ボクサー。佐々木については「(ビデオテープで)3試合みたうち2試合はサウスポーの相手だった」とぼやいており、情報の入手には苦労したようだ。それでも、佐々木を頭脳派のボクサーとして把握しており、「きつい試合になっても大丈夫。ユーリ戦(王座獲得戦)以上の調子でリングに上がるつもり」と語っている。
一方27日に現地入りした佐々木(33)は、プロ年、41戦目(32勝20KO7敗1分)でつかんだ初の世界挑戦。日本を発つ前は「番狂わせでなければ勝てない」と言いつつも、これまで何度も演じてきた番狂わせを、敵地ウクライナで再び起こすことに自信を持っているようだった。以下は佐々木のブログから――。
「挑戦、しかも勝てそうにない勝負には俺強いから。 今まで勝てないと言われた相手に勝ってきたから。 日高、湯場、ダウディ・バハリ、サンティリャン。(中略)むしろ勝てないだろうと言われて勝てなかった試合がない。 今まで40戦やってきての話」
これまでの相手とは違うと、重々認識した上でのこのコメントに期待したい。勝てばウェルター級史上初の日本人世界王者が誕生する。写真は王者センチェンコと握手する佐々木=Photo/Union Boxing Promotion=
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