メキシコのナヤリ州テピックで挙行されたフリオ・セサール・チャベスJr(メキシコ)をメインとする興行で、WBO世界ミニフライ級王者ドニー・ニエテス(比)が同タイトルの暫定王者マヌエル“チャンゴ”バルガス(メキシコ)と団体内の統一戦を行った。
試合は気迫あふれるボディー連打などで攻め立てるバルガスに、ニエテスがパワーパンチで対抗する展開。終盤もメキシカンはレバー打ちで食い下がったが、ニエテスは左右アッパー、ボディーブローを返し、拮抗した。地元バルガスの勝ちもあり、という雰囲気の中アナウンスされたスコアはジャッジ一人が116-112でバルガスを支持したが、他の2者は116-110,118-110と意外な大差でニエテスの勝ち。2-1でフィリピン人の手が上がった。
同じリングではWBO世界バンタム級王者フェルナンド・モンティエル(メキシコ)が同国のアレハンドロ・バルデスと無冠戦。初回、モンティエルの左2発で昨年、長谷川穂積に挑戦して2回でストップされたバルデスがダウン。カウント後、追撃をかけるモンティエルだったが、左マブタを深くカット。激しい出血に悩まされる。
2回、バルデスの速攻を浴びたモンティエルは持ち直したものの、右アッパーを食らって前のめりに倒れる。スリル満点の一戦は3回、バルデスの攻勢の前にモンティエルはピンチに立たされる。インターバルでドクターがモンティエルに続行不可能を言い渡し終了。一度リングでテクニカル・ドローと裁定が下ったが、再生ビデオなどで、傷はバルデスのパンチによるものと判明。4回開始バルデスのTKO勝ちに変更された。
殊勲のバルデスは22勝16KO3敗。タイトルは失わなかったモンティエルは39勝29KO3敗1分。
メインのチャベスJrはジェイソン・レフーリエル(米)を初回鮮やかな左カウンターで倒し、連打でTKO勝ち。タイムは2分43秒。WBCラティーノ・J・ミドル級王座を守った。次戦でチャベスはジョン・ダディ(英)あるいはリカルド・マヨルガ(ニカラグア)との対戦が噂されている。40勝30KO1分。
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