2009年8月26日水曜日

石田が公開練習


 WBA世界スーパーウエルター級暫定王座決定戦に出場する同級4位・石田順裕(金沢)が25日、大阪市生野区のジムで公開練習に臨んだ。2回のスパーリングは試合当日の前座で元世界王者・輪島功一氏とエキジビジョンマッチを行う元プロボクサー金子俊昭氏が相手。ジムの先輩で元世界王者の徳山昌守氏も駆けつけた。
「今回は勝たないとあかん試合。前回地元判定の声もあった。これに勝って終わりじゃなく、正規の王者ともやって実力を証明したい。だから今回は通過点。不安がないくらいに練習した」と落ち着いた口ぶり。
 米国ロサンゼルス合宿など通算のスパーリング・ラウンド数は200回を超え、過去最高の仕上がりに自信がみなぎった。見守った徳山氏は突破口に「上下の打ち分け」を授けた。同級5位マルコ・アベンダーニョ(ベネズエラ)はアップライトの右構え。自身も現役時代、同タイプだっただけに「上下の攻めでこられると嫌だった。上フェイントで下へいって、距離を詰められてからショートレンジの戦いへ持ち込まれると。だから石田もこれしかない」と助言。石田も「前回ジャブが当たらなかった。顔は当てにくくてもボディーは逃げない。上下の攻めは大事」と納得した。2度WBC世界スーパーフライ級王座に就き、通算9度防衛したノウハウで国内27年ぶりのスーパーウエルター級世界王座をもたらす覚悟だった。

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