2009年7月16日木曜日

S・ミドル級トーナメント 大物6人が集結

 米国のケーブルテレビ、ショータイムが主催するスーパー・ミドル級トーナメントが動き出した。今週初めニューヨークのマジソン・スクウェア・ガーデンで開催されたプレセンテーションには参加選手が集まり、その概要が明らかになった。
 ノミネートされた6人は、このクラスの世界王者カール・フロッチ(WBC)、ミケル・ケスレル(WBA)にIBFミドル級王座を返上して参戦するアルツール・アブラハム。元ミドル級統一王者ジャーメイン・テイラーに、アテネ五輪金メダリスト、アンドレ・ウォード。トップホープのアンドレ・ダーレルと豪華なメンバーが出揃う。
 1回戦のカードはフロッチ-ダーレル(フロッチの防衛戦)、アブラハム-テイラー、ケスレル-ウォード(ケスレルの防衛戦)。 主催者によると、初戦で負けても敗退するわけではなく、一人最低3試合戦うことになっている。勝ち点制で、判定勝ちが2、KO,TKO勝ちが3、ドローが1、負けは0。3試合の合計で上位4人が準決勝に進出する。同勝ち点になった場合は、延長戦が行われるもようだ。
 10月スタート予定のトーナメント、キャッチフレーズは「スーパー6」。ダン・グーセン、ルー・ディベラ、ゲイリー・ショウら5人のプロモーターが実現に協力。最近、総合格闘技の攻勢に押され気味のボクシング界。「ボクシングがまだやれるところを見せたい。このスポーツが窮地に陥っていることを誰も信じようとしない。でも我々はビジネスを発展させる努力をしなければならないんだ」とグーセン氏。陣容としてはIBF王者ルシアン・ブーテ、WBO王者カロリー・バルザイがいないのはやや寂しいが、低迷打開の起爆剤になってほしい、と業界は期待を寄せる。

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