英国の新星デビッド・ヘイの負傷により、中止の可能性があったIBF&WBO世界ヘビー級王者ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)の防衛戦が予定通り今月20日、挙行される運びとなった。対戦者はなんとニコライ・ワルーエフ(ロシア)との試合が流れたばかりのルシアン・チャガエフ(ウズベキスタン)に決まった。
何ともあわただしい展開だ。5月30日、フィンランドで開催予定だったチャガエフ-ワルーエフ戦がチャガエフの肝炎発覚でキャンセル。クリチコ-ヘイ戦のキャンセルにより、一時クリチコの相手としてワルーエフが浮上。しかし、この巨人対決は実現せず、WBAヘビー級休暇王者チャガエフにお鉢が回った。
本来なら、病気を患うチャガエフが抜擢されるのはおかしい気もするが、同選手を擁するドイツのウニベルサム・プロモーションは、彼の肝炎は「伝染性がないと」主張。クリチコ陣営との交渉はスムーズに進み、同じドイツ・ゲルゼンキルヘンでの興行が成立する。
ひとまず、興行キャンセルは回避。クリチコの相手に大物が抜擢され、主催者は胸をなで下ろす。6万人といわれるクリチコ-ヘイ戦のチケット購入者は、そのまま観戦できる見込み。ただし、ヘイをサポートする英国人ファンが出向くかは疑問だが・・・。試合はヘビー級の複数のベルトがかけられるが、WBA(正規)王者ワルーエフはそのまま居座り、王者乱立傾向は変わらない
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