2011年5月31日火曜日

39歳嶋田KO勝ち 「日本のホプキンスになる!!」

 3度目の世界挑戦を模索するベテラン嶋田が圧勝――。30日後楽園ホールで行われたライト級10回戦でWBA世界15位嶋田雄大(ヨネクラ)はファーサンハン・ポーラスア (タイ)から2回3度のダウンを奪って2分48秒KO勝ちをマークした。 
 右を強振するだけの相手に、嶋田はこれをかわしながらジャブをビシビシと決め、ボディーに左右フック、アッパーをタイミングよく打ち込んだ。KOは時間の問題。2回に2度倒した後、最後は右ストレートでファーサンハンを横転させ、フィニッシュした。
「相手も相手でしたが、強い相手にいかにこのリズムでやれるかですね」と試合後の嶋田。 39歳でなお世界の夢をあきらめない嶋田は「体調も悪くないし、日本のホプキンス目指して頑張ります」と、今月46歳の最高齢でチャンピオンになったビッグネームを引き合いに出してやる気をアピールしていた。
 嶋田はこれで32勝26KO5敗1分。

2011年5月30日月曜日

松本、竹中勝つ 嶋田戦前座

嶋田−ファーサンハン戦前座では8回戦4組が行われた。
アマチュア全日本王者からプロ入りした松本晋太郎(ヨネクラ)はインドネシアのパンカ・シアントゥリを初回3度倒してKO勝ち。
OPBFフェザー級14位ヒーロー・ティト(インドネシア)と対戦した竹中良(三迫)は上下の攻めで試合を優位に進め、4回TKO勝ち。戦績を6勝3KO1分とした。
また博多協栄からヨネクラに移籍した蔦谷貴法(元日本Sバンタム級ランカー)は安沢栄二(帝拳)に判定勝ち。宇津見義広(ヨネクラ)が斉藤修司(高崎)に3回終了TKO勝ちした。

元プロ経験者のアマ資格認める 日連が画期的決定

 社団法人日本アマチュアボクシング連盟(山根明会長)が29日東京都内で開いた平成23年度通常総会で、画期的な方針転換に踏み切った。過去にプロボクシングに関与したことがあっても、アマチュアで貢献し一定の条件を満たせば指導者としてアマチュア登録を認めるというのだ。前日(28日)の理事会で提案決定され、この日の総会で報告・正式承認された。
 これまでは、プロに転向した元アマ選手が引退後指導者としてアマチュアに復帰しようとしても、一部例外はあったもののほとんどは事実上認められなかった。ジムでの指導はOKでも、試合でセコンドに付けないという大きなハンデがあったが、今後はそれもなくなる。そればかりか、アマチュア経験のない元プロ選手・関係者でも、アマチュアに貢献すれば、正式に指導者として認めようというもの。元アマ経験者のみを対象としたものではないため、「アマ復帰」という文言は用いないという。
 従来のように頑なにプロを拒絶した“鎖国政策”から一転して門戸を開いたかたちだ。ただし希望者なら誰でも、というわけではなく、プロを辞めて3年以上経過し、その間にアマチュアの指導者として貢献している人を対象にしている。各都道府県連盟からブロック連盟経由で日連に申請し、日連はこれを審査し、最後は会長の面接を経て成否を判断するという。
 アマチュアの選手強化のために必要な人材ならば、プロ経験者でも受け入れようというのである。実際、元プロボクサーで現在は高校の教員として選手育成に力を発揮しながら試合のセコンドに付けずにいる指導者は複数いる。とりわけ彼らには一番の朗報となろう。

2011年5月29日日曜日

早くも五輪切符ゲット! WSB5階級個人戦


 AIBA(国際アマチュアボクシング協会)が立ち上げた“アマの中のプロ”WSB(ワールド・シリーズ・オブ・ボクシング)の団体戦終了を受けて、注目の個人戦が27、28の両日中国の貴州市で開催された。
 バンタム、ライト、ミドル、L・ヘビー、ヘビーの計5階級のチャンピオン決定戦を2日間に分けて行った。いずれもWSBの本戦――団体優勝を決めるリーグ戦で好成績を残した選手同士の組み合わせ。勝者には2万ドルの報酬(最初は5万ドルと公表されたはずだが)とチャンピオンベルトに加え、来年のロンドン五輪の出場権が与えられるとあって、接戦・熱戦が相次いだ。
 試合は本戦(5回戦)のさらに長い3分7回戦で、プロ同様10点法で勝敗を決める方式。第1戦のバンタム級はアスタナ・アーランズ躍進の原動力となったカナト・アブタリモフ(カザフスタン)がノルディーヌ・ウバーリ(仏)との接戦を制して2-1判定勝ちし、記念すべきWSBチャンピオン第一号となった。スコアは2ジャッジが68-65、67-66でカナトの勝ち、残る一人は66-67でウバーリの勝ちと採点していた。
 地元中国から唯一出場したライト級ワン・ジミンは、ムサヒロフ(カザフスタン)と対戦。シーズン戦では一度判定負けしていた相手だが、今度は接戦を展開した末に2-1判定勝ちでリベンジを果たすとともに、うれしい五輪切符を手に入れた。
 WSBの最重量級ヘビー級は07年の世界選手権優勝者で08年北京五輪銀メダリストのクレメンテ・ルッソ(伊)がマゴメドラサル・メジドフ(アゼルバイジャン)に3-0判定勝ち。ただし3ジャッジとも67-66の1点差だった。
 この他、ミドル級はセルギィ・デレビャンチェンコ(ウクライナ)L・ヘビー級はアブデドラフィド・ベンチャブラ(アルジェリア)がそれぞれ優勝を飾っている。
 写真はCKウーAIBA会長とともに記念撮影に応じる5階級のチャンピオンたち。

2階級下げて復帰 元ミドル級王者鈴木KO勝ち

 前日本ミドル級チャンピオン(現1位)の鈴木哲也(六島)が28日夜大阪住吉区センターで行われた8回戦で2階級も軽い146.5ポンド(ウェルター級リミットを半ポンドアンダー)でリングに上がり、タイのペッチモンコン・ナノンタチャイに2回KO勝ちした。3度のダウンを奪う圧勝で、昨年淵上に敗れ王座を追われた後の再起第一戦を飾るとともに、進光ジムから六島ジムに移籍後幸先よい再スタートを切った。本人は「ウェルターがベスト」と語り、同級の新王者渡部あきのり(協栄)への挑戦をアピールしていた。
 同じリングで元日本バンタム級チャンピオン(現2位)の安田幹男(六島)も8回戦を行い、マノプノイ・シンマナサック(タイ)と派手な倒し合いを制して2回KO勝ちをおさめている。

リナレス、メキシコでTKO勝ち

 元2階級世界チャンピオン、ホルヘ・リナレス(帝拳)メキシコでストップ勝ち――。28日(現地時間)マサトラン・インターナショナル・センターで行われたライト級10回戦で、リナレス(WBA世界同級3位)は地元のアドリアン・ベルドゥゴ(メキシコ)に7回1分42秒TKO勝ちを飾り、目標の3階級制覇に向けて一歩前進した。
 当初リナレスの相手は世界挑戦歴があるフランシスコ・コルデロ(コロンビア、WBAフェザー級10位)が予定されたが、ビザの都合でメキシコに入国できず、急きょロスモチス出身のベルドゥゴ(27)が対戦に応じた。このためWBAインター王座がかけられる予定も変更となり、ノンタイトル戦となっている。
 初回終了間際、左アッパーでダメージを与えたリナレスがワンツーでダウンを奪う。2ラウンド以降もコンビネーション、ボディー打ちなどでリナレスが優勢。だが途中、右目上をカットしたせいか、強引には仕掛けない。打たれながらも耐え抜き、懸命に手を出すベルドゥゴだが、リナレスのスーパースキルとスピードの前にピンチの連続。7回、追いすがるメキシカンを右でロープへ送り、追撃をかけたところでレフェリーが割って入った。
 リナレスは31勝20KO1敗。ベルドゥゴは18勝15KO5敗1分。
 帝拳ジムに入った連絡によると、試合はリナレスの一方的な展開となったが、タフなベルドゥラも頑張り、なかなか詰めきれなかった。しかし7回に連打でダウンを奪い、立ち上がったベルドゥラに追撃を浴びせてレフェリー・ストップに持ち込んだという。
 昨年10月以来のリングで「試合間隔が開いたことは少し響いたけど、今後のためにも長いラウンドを戦えたのはよかった」と勝者リナレスのコメント。次の試合は7月下旬か8月に米国で予定しているが、相手等は未定。

リナレスがメキシコでベルドゥゴと対戦


 元フェザー、S・フェザーの2階級世界チャンピオンで、ライト級で3階級制覇を狙うホルヘ・リナレス(帝拳)が28日(日本時間29日)メキシコ・マサトランのリングに上がる。相手は当初予定されていたフランシスコ・コルデロ(コロンビア)がビザのトラブルで入国できなかったため、直前になってアドリアン・ベルドゥゴ(メキシコ)に変更となっている。27日の計量ではリナレスが132.4ポンド、ベルドゥゴが133.1ポンド。写真は計量後のリナレス(左)とベルドゥゴ =帝拳プロモーション提供=

2011年5月28日土曜日

農・拓・日3強勝つ 関東大学リーグ戦

 アマチュアボクシング「第64関東大学リーグ戦」の第3週は28日後楽園ホールで1部2部それぞれ3試合ずつを行った。1部は事実上2週目にあたり、東農大、拓大、日大の3強が予想通り圧勝し、2勝目を上げている。
 昨年度のチャンピオンで連覇を狙う東農大と2年ぶりの優勝を期す拓大はいずれも完封勝ち。試合は7階級9人の対抗で行われ、東農大は法大を、拓大は日体大をそれぞれ9-0とシャットアウトした。両校は今季リーグの優勝を争う最右翼と目されている同士。東農大はB級中澤奨、LW級斉藤一貴、拓大はB級野邊優作、L級藤田大和、LW級井上浩樹と1年生組が新戦力としてしっかりポイントをゲットしている。藤田は根本と接戦の末5-5のスコアながら優勢点で勝ちを握った。一方実績を積み重ねている上級生も元気。東農大はB級成松大介主将、拓大はB級三須寛幸主将とF級嶋田亨、L級藤沢勝久の両副将も堅実にポイント勝ちしている。農大×法大のM級は法大の棄権により藤田孝洋の不戦勝。
 また日大は駒大に8-1の勝利。もっと接近した数字も予想されたが、駒大は第一試合LF級で全日本王者の林田が唯一白星を挙げるに留まった。
 なお2部の結果は、早大が平国大に4-3、中大が専大に同じく4-3の勝利。東洋大は明大に7-0の完封勝ちを飾っている。

ヘビー級アレオーラが2週間で2KO勝ち

 ビタリ・クリチコ挑戦では終盤TKOで退いたが、その後復帰ロードを走るメキシコ系ヘビー級クリス・アレオーラ(米)が“離れ業”をやってのけた。アレオーラは今月14日、アンドレ・ウォード-アルツール・アブラハム戦のカードで、ランカーのナギー・アギレラに3回TKO勝ちを収めていたが、13日後の27日(現地時間)米ネバダ州リノに登場。中堅選手ケンドリック・レレフィード(米)との10回戦に応じた。
 236ポンド(107キロ)と以前よりかなりスマートになったアレオーラはボディー攻撃から左右アッパーを巧打してペースを手中に。6回、右ストレートで倒すと、次の7回、畳みかけレフェリーストップによるTKO勝利を飾った。
 世界再挑戦を目指すアレオーラ(30)は32勝28KO2敗。レレフィード(29)は22勝10KO15敗2分。
 同じリングで行われたIBFヘビー級2位決定戦はベテランのトニー・トンプソン(米)がモーリス・ハリス(米)を2度倒して3回TKO勝利。39歳のトンプソンは1位エディ・チェンバース(米)と“正規挑戦者”の座を争う。

残念、石田-ウィリアムズ実現せず

 ほとんど決まりかけていた石田順裕の米国でのビッグマッチが消えてしまった――。元WBA世界S・ウェルター級暫定王者の石田は7月9日(現地時間)アトランティックシティで元WBO世界ウェルター&J・ミドル級チャンピオンのポール・ウィリアムズ(米)と対戦することで、主催者側からオファーを受け、これに合意していた。しかしこの試合を全米に放映する大手有料テレビ会社HBO内部から「カードが弱い」と異論が出て、結局ウィリアムズは石田ではなくWBA5位のエリスランディ・ララ(キューバ)と対戦することになった。ララはWBAランキングでは4位の石田より下位だが、15勝不敗(1分)。米国リングで戦っていることからウィリアムズの相手に指名された。
 4月の米国デビュー戦で不敗ホープ、カークランドを初回3度倒す劇的勝利で注目された石田だったが、全米放送のメインカード出場は時期尚早ということか。「やるものと思っていたので……」(石田)と、すでに対戦モードに入っていただけにガッカリしたというが、気を取り直して6月中旬にも練習のためアメリカへと渡るつもりだ。
 なお同じリングで予定されているWBA世界S・バンタム級王者下田昭文(帝拳)-1位リコ・ラモス(米)のタイトルマッチは予定通り行われる(日本では10日WOWOWが生放送する)。

2011年5月23日月曜日

名城7.30に再起 

 前WBA世界S・フライ級チャンピオン名城信男(六島)が23日、大阪市内の所属ジムで会見を開き、再起宣言をした。名城は7月30日、大阪市・住吉区民センターでWBC王者ロハス挑戦以来となる再起戦に臨む。相手は未定だが、枝川孝会長によると世界ランカークラスを探しているという。
 名城は今年2月、3度目の世界王座奪取をかけてロハスに挑んだものの判定負け。敗戦のショックは大きかったが「このままではやめられない」と、再起に向けてトレーニングをしていた。
 また当日は名城の後輩・向井寛史がOPBFフライ級王座に挑む一戦が予定されていたが、これは王者ロッキー・フエンテス側の事情により延期。向井の東洋挑戦は8月20日にあらためてセットされたことも発表された。会場は同じ住吉区民センター。

アマチュア・訃報 東農大元監督高岡弘氏逝く


 大学のチャンピオン校・東京農業大学ボクシング部の監督・総監督を務めた高岡弘氏=写真=が20日午後10時50分、胃がんのため横浜市内の病院で亡くなった。77歳だった。
 高岡氏は宮城県仙台市出身。フライ、バンタム級で当時関東リーグ2部だった同大を1部に昇格させる原動力となり、個人でも全日本ランキング3位に抜てきされた。1956(昭和31)年に大学を卒業すると、翌年8月、革新ジム所属でプロ転向。同年の東日本新人王フライ級優勝を飾り、勢いに乗って全日本新人王も獲得したが、60年に引退。
 96年、母校東農大の助監督となり、01年監督に就任。これは前任の宇土元二氏が体調を崩したのを受けてのことで、07年には監督を山本浩二氏に譲り総監督に。この間東農大は4度全日本大学日本一に輝いている。昨年OB会顧問に就任。その後体調を崩し、闘病生活を続けていたが、関東大学リーグ戦の行われた先週末(14日)の後楽園ホールにも、車椅子で駆けつけ母校東農大の後輩を応援する姿があった。
 故高岡弘氏の葬儀日程は下記の通り、通夜・告別式はいずれも横浜・戸塚斎場ホールで営まれる。喪主は長男の秀行さん。
   通夜  26日午後6時より
   告別式・27日午前10時より
※戸塚斎場は神奈川県横浜市戸塚区鳥が丘10-5(☎045-864-7001)

46歳ホプキンス最年長王者 再戦でパスカルを下す


 「年齢の壁」に挑んだホプキンスが2度目のトライで念願を果たした。21日、カナダ・モントリオールのベル・センターで行われたWBC世界L・ヘビー級タイトルマッチは挑戦者バーナード・ホプキンス(米)がチャンピオン、ジャン・パスカル(ハイチ=カナダ)を小差ながら3-0判定で破り、王座に就いた。
 5ヶ月前の初戦は、前半パスカルが2度ダウンを奪いながら、論議を呼ぶ内容の末、引き分けで防衛を果たした。このダイレクトリマッチはダウンシーンはなし。パスカル(28歳)がスピードと運動能力を生かしたジャブ、コンビネーションで仕掛ければ、“B-HOP”はラウンド終了前に打ち返し、拮抗した攻防が続く。しかし中盤、オーバーハンドライトなどを巧打するホプキンスが優勢。8回には右を痛打して王者をたじろがせる。パスカルは終盤、ホプキンスにロープを背負わせるシーンをつくるものの、ベテランの動きは衰えず終了。公式スコアは115-113,116-112,115-114でホプキンスが支持された。
 ジョージ・フォアマンが1994年、マイケル・モーラーを倒してIBF世界ヘビー級王者に就いた時が45歳10ヶ月。今回のホプキンスの戴冠は46歳4ヶ月6日。メジャータイトルホルダーとしてレコードを樹立した。勝者は「50歳まで引退しない」と豪語する。ベルトを失ったパスカルは「私はまだグリーンボーイ。この2試合が私を次のレベルに引き上げるだろう」と敗北を認めている。

パラシオス、敵地で戴冠 WBAミニマム級暫定

 メキシコのプエブラ州サンマルティン・テクスメルカンで行われたWBA世界ミニマム級暫定タイトルマッチは、挑戦者1位フアン・パラシオス(ニカラグア)が王者サミー・グティエレス(メキシコ)に3-0判定勝ちで、以前のWBC同級暫定王座に続き、2度目の戴冠を果たした。
 両者持ち味を出した好ファイトだった。身長、リーチで勝るパラシオスが序盤を押さえれば、地元観衆の声援をバックにグティエレスが盛り返し、展開を拮抗させる。中盤、両者はスピーディーなパンチ交換で激しいペース争いを演じる。しかし右マブタをカットしたグティエレスは徐々に劣勢を余儀なくされ、ニカラグア人のアウトボクシングが支配。そのままコンビネーションの回転力で上回ったパラシオスが押し切り、115-113が2者に116-112のスコアで勝利者コールを受けた。
 セミのWBC・S・フライ級シルバーベルト戦は王者オスカル・イバラ(メキシコ、WBC3位)がベテランのフアニート・ルビラール(比国)に7回2分42秒TKO勝ち。3度目の防衛に成功した。

2011年5月22日日曜日

ロハス、モンテスを一蹴 WBC・S・フライ級戦


 WBC世界S・フライ級チャンピオン、トマス“グサノ”ロハス(メキシコ)と1位フアン・ホセ“グーフィー”モンテス(メキシコ)のタイトル戦が21日夜メキシコ・チアパス州トゥクストラグティエレスで行われ、ロハスが11回終了TKO勝ちで、2度目の防衛に成功した。
 決定戦で河野洋平、V1戦で名城信男を下したロハス。21歳のモンテスはメキシコ軽量級期待の若手。しかしWBCユース王者を向こうに回し、サウスポー、ロハスは技巧とスピードで圧倒。接近戦でも優勢に進めるなどワンサイドに試合をコントロールする。打たれても抵抗するモンテスだが、王者のボディーワーク、カバーリングの前に的中率は低い。そのままコンスタントにコンビネーションをヒットするロハスが10,11ラウンドと追い込むと、モンテスはダウンを拒否するのがやっと。11回が終わった時点で挑戦者のセコンドがギブアップを申し出た。
 指名挑戦者を撃退したロハスは、モンテスをエスコートしたIBFチャンピオン、クリスチャン・ミハレスとの統一戦を熱望している。36勝24KO12敗1分。モンテスは19勝12KO2敗。
 写真はモンテスを攻め立てるロハス =PHOTO/SUMIO YAMADA=

サーシャ、地元で27連勝マーク

 日本でサーシャ・バクティンのリング名で活躍したアレクサンデル・バクティン(ロシア)が21日モスクワのジョーンズ-レべデフ戦と同じリングに上がり、10回戦でホセ・アンヘル・ベランサ(メキシコ)に大差の判定勝ちを飾った。2人のジャッジが10点差をつける一方的な勝利だったが、頑張るメキシカンをKOに仕留めることはできなかった。これでバクティン(29)は日本でデビュー以来27連勝11KOと不敗記録を維持している。ただし、帰国後もあまり試合には恵まれず、一時は世界の最上位に行ったランキングも、現在はWBOで僅かに位にランクされるだけだ。この日はS・バンタム級を半ポンド下回る体重だった。

ロイ・ジョーンズ、ロシアで惨敗

 21日モスクワで行われたクルーザー級10回戦で、42歳の元4階級世界王者ロイ・ジョーンズ・ジュニア(米)がWBC世界1位のデニス・レベデフ(ロシア)と対戦。最終ラウンド、動きが鈍ったところにサウスポーのレベジェフに左右の直撃弾を浴び立ったまま意識混濁状態。主審がストップする前に最後の右フックを痛打され、終了ゴングまで1秒を残して無残なKO負け。往年の無敵ぶりを知るファンには、もう引退してほしいと願うような惨敗だったが、まだ引退を口にしていない。これで3連敗(2KO)。レべデフはWBO王者マルコ・フックに挑み接戦で初黒星を喫してからの再起戦だった。

正規王者クレバーリー、急造挑戦者をストップ

 ロンドンで21日(現地時間)挙行されたWBO世界L・ヘビー級タイトルマッチは、暫定王者から正規王者に昇格したばかりのネイザン・クレバーリー(英)が2日前に挑戦者に選ばれたアレクシー・クゼンスキ(ポーランド)に4回TKO勝利で防衛に成功した。
 紆余曲折を経て実現したタイトル戦だった。当初、クレバーリーは正規王者だったユルゲン・ブラーマー(ドイツ)と団体内の統一戦を予定していた。しかしブラーマーが練習中の負傷を理由に試合をキャンセル。3試合連続の防衛戦ドタキャンに、WBOはブラーマーの王座を剥奪。正規チャンピオンになったクレバーリーは、アンダーカードに出場するトニー・ベリュー(英)と防衛戦を行うことになったが、ベリューが体重を落とせないため辞退。結局、ベリューと対戦する予定だったクゼンスキに落ち着いた。
 いわくつきの試合はクレバーリーが打撃戦を挑み白熱。4回、クゼンスキの左目のカットが広がり、ネルソン主審(米)がストップをかけた。TKOタイムは1分27秒。
 セミで番狂わせ。北京五輪金メダリストからプロ入り、この日まで10勝8KO無敗だったジェームズ・デゲール(英=英国S・ミドル級王者)がジョージ・グローブス(英=英連邦王者)に2-0判定負け。スコアは115-115,115-114が2者でグローブス(13勝11KO無敗)が支持された。

2011年5月21日土曜日

菊地が無敗坂本制す

21日、神戸市立中央体育館のメイン10回戦は、日本スーパー・バンタム級9位の菊地永太(真正)が坂本英生(フジタ)に3−0判定勝ちした。
菊地は左ジャブを主体に距離をキープ。坂本もボディーから上を攻めてうまく潜り込むが、菊地は終始冷静だった。シャープな右ショートも冴え、97−94、96−94、97−95のスコアで支持された。
「いつも打ち合ってしまうので、距離とポジションを考えて戦った」と菊地。「自分からもっと行けるようにしないと」と今後の課題も口にし、意欲的だった。11勝4KO2敗4分。好選手坂本は初黒星(10勝2KO2分)となった。
またセミではVADYジムのホープ小國以載(OPBFバンタム級15位)が松元雄大(グリーンツダ)に8回3−0判定勝ち。6勝2KOとした。

2011年5月20日金曜日

臼井、洞平に健闘許して辛勝

20日の後楽園ホール"DANGAN"のメイン8回戦は、バンタム級3位臼井欽士郎(横浜光)が洞平勝賢(シャイアン山本)を3—0の判定に下した。
試合は予想外の熱戦になった。ランク獲りに意欲の洞平が積極的に攻めるのは当然として、序盤からジャブ、右ストレートのタイミングをつかみミドルレンジを制していた臼井が中盤から洞平に付き合うように接近戦。3回にパンチで目を切り裂かれながら洞平が何度も右をかぶせて肉迫すると、臼井も真っ向から受けとめて打ち合う。要所でクリーンヒットを奪いポイントでリードした臼井だったが洞平に押し込まれる場面もしばしば。スコアも77—76.77—75.78—75と小差だった。バンタム級からS・バンタム級に上げて初王座をうかがう臼井は「上をねらうなら(ノーランカーには)打ち勝たないと。アウトボクシングで勝っても仕方ない。まあ、今回は悪いほうに出ましたがまた頑張ります」と納得ずくの熱闘だった。
セミ8回戦は杉崎由夜(角海老=S・フェザー級8位)が名雪貴久(船橋ドラゴン)を79—75.79—74(2人)と下してジョムトーン敗戦から再起。杉崎はパワーを前面に押しだすもガスが足りず。キャリアの差で勝利は明白も名雪に右を合わせられるなど尻すぼみ気味だった。バンタム級8回戦では波乱が起きた。ランク6位の藤原陽介(ドリーム)がサウスポー益田健太郎(新日本木村)に0—3の判定負け。藤原は、カウンター、リターンをセットし接近戦ではがっちり押さえ込む益田の戦略にペースを奪われると無策。後半は先手も許して3者とも1点差だったが完敗で初黒星を喫した。この試合の3回、ホールドで両者同時に減点1という珍しいシーンがあった。
もう一つの8回戦は元ランカー山元浩嗣(ワタナベ)が内田義則(セレス)に判定で完勝。新人王荒井翔(ワタナベ)は6回戦で外村セビヨ鉄人(角海老)に2—1判定勝ちだった。

関西に新王者 大沢が東洋奪取


 20日夜、メルパルク大阪で行われたOPBFフェザー級タイトルマッチは、挑戦者の大沢宏晋(WBC13位=大星)が王者ジョネル・アリビオ(フィリピン)に2−1判定勝ち。新チャンピオンに輝いた。
 大沢は2回にアリビオの左フックでダウン。5回には左膝を痛めたが、スピーディーな左を突いて対抗。8回に左ボディーを効かせた後は攻勢に転じた。アリビオのワイルドなアタックにロープを背負うシーンも多かったが、奮起して打ち返し、チャンピオンとわたりあった。
 12回を終えたスコアは川上ジャッジが115−112、主審の柳氏(韓国)が115−113で大沢とする一方、フィリピンのリガス氏は114−113でアリビオと、「OPBF式」に割れたが、今回は正真正銘の接戦だった。
 殊勲の大沢は「僕なんかがチャンピオンになるなんて…」と、感激のコメント。

チャーリー、湯場を再度撃退 東洋&日本S・ウェルター級戦


 東洋太平洋(OPBF)と日本のスーパー・ウェルター級タイトルを併せ持つチャーリー太田(八王子中屋)が19日、後楽園ホールで両タイトルを懸けて、4階級制覇をもくろむ挑戦者の湯場忠志(都城レオスポーツ)の挑戦を再度受けた一戦は、スタートから劣勢だった太田が、終盤に猛反撃、9回15秒逆転TKOで東洋は4度、日本は3度目の防衛を果たした。
 昨年から制定された「ボクシングの日」と東日本大震災チャリティーの2本柱をバックに行われた一戦。苦戦はしたものの太田は悪びれることなく「湯場さんは人づてに聞いていたより強かった」と素直に相手の強さを認めた。今なお震災に苦しんでいる東北にも「なるべく早く激励に行きたい」とも。
 昨年太田に挑んで判定負けしていた湯場は、リベンジと4階級制覇の記録を懸けて積極的なスタートを切ったが、途中でアゴを痛め、太田の反撃にダメージを負い、「よく覚えていない」と記憶も飛んでいた。8回終了時の途中採点で3ジャッジとも優勢だったが、余力も残っておらず、チャーリーの猛攻にロープ外に上半身飛びだしたところで、セコンドがタオルを投入した。試合後進退について「しばらく休んで考えたい」と語った。=AS=
※写真は8回終了間際、チャーリーの右を受けてロープにもたれかかる湯場

2011年5月19日木曜日

日本人サカイがメキシコ7戦目

 ショーキー・サカイのリングネームでメキシコで活躍する日本人、坂井祥紀が今週金曜日20日、メキシコシティ近郊トラルネパントラのリングに出場する。メキシコでプロデビューし、これまで6勝4KO無敗の坂井は、ライト級6回戦でラウル・イノホサ(メキシコ)と対戦する。そのパワフルなスタイルから“野人”とか“サムライ”と呼ばれる坂井がどんなパフォーマンスを披露するか楽しみだ。
 同日のメインでは「バレラジム」のホープ、ロドルフォ“フォロ”エルナンデス(メキシコ)がホシマール・オリバレスを相手にNABO&WBC米大陸ラティーノS・バンタム級王座の防衛戦を行う。19勝17KO2敗1分のエルナンデスは自国バンタム級チャンピオンで、IBF13位にランクされている。

WBO王者ブラーマー、3連続ドタキャン

 今週土曜日21日、ロンドンで予定されていたWBO世界L・ヘビー級タイトルマッチがキャンセルされた。試合は王者ユルゲン・ブラーマー(ドイツ)-暫定王者ネイザン・クレバーリー(英国)による団体内の統一戦。しかし王者ブラーマーが練習中に被った目のカットを理由に英国行きを拒否し、流れてしまった。
 ブラーマーは昨年7月、地元ドイツでの防衛戦をキャンセル。今年1月、カザフスタンで予定されたWBA王者ベイブ・シュメノフとの統一戦も直前になって発熱を理由にドタキャンしている。
 クレバーリーは「とても非プロフェショナルな行動だ」と非難。主催のフランク・ウォーレン・プロモーターも「ジョークにもほどがある。WBOにブラーマーの王座剥奪を働きかける」と憤慨している。クレバーリーは急きょ別の対戦者を立ててリングに上がる話もある。

2011年5月18日水曜日

赤穂4度倒して新王者 東洋S・フライ級決定戦


 今月7日に宮川和則会長が急逝したばかりの横浜光ジムにうれしい新チャンピオン誕生だ--。18日後楽園ホールで行われた東洋太平洋S・フライ級王座決定戦は、1位赤穂亮(横浜光)が2位のフレッド・マンドラビー(オーストラリア)を強打で圧倒。4度のダウンを奪った末5回終了TKO勝ちで新チャンピオンとなった。この王座は、粉川拓也(宮田)の返上により空位になっていたもの。
 不敗同士の決定戦。マンドラビーも動きのなめらかな本格派。体重がフライ級リミットプラス半ポンドと小柄ながら、得意の左リードをビシビシ放って赤穂に迫った。これに対し赤穂も立ち上がりややカタかったが、同時に左フックを放つと、吹っ飛んでダウンしたのはマンドラビーだった。赤穂の売り物の強打はこの夜も猛威を振るう。2回3回と豪州チャンピオンがペースを奪い返しかけたにみえたが、3回終了間際赤穂に右フックをたたきこまれて2度目のダウン。5回にも強打にモノを言わせて2度のダウンを追加した赤穂。マンドラビーもこの回終了に持ち込むのが精いっぱい。ゴングが鳴ると、セコンドがレフェリーに棄権を申し入れた。
 赤穂は「倒して勝ててうれしい。世話になった会長のためにも俺がジムを盛り上げていくつもりで頑張れた」と、会長亡きあとの横浜光ジムを背負って立つ意欲をアピールした。
 赤穂(24)はこれで16勝10KO2分。マンドラビー(23)は14戦目の初黒星(12勝6KO1分)。
※写真はこの試合2度目のダウンシーンから(3R)

王者井岡「熱くなった」 八重樫と実戦並みスパー 


 WBC世界ミニマム級王者井岡一翔(井岡)と日本同級王者(WBC9位)八重樫東(大橋)が実戦並みのスパー対決--関西から東上した井岡が18日夕、横浜の大橋ジムに出向いて実現したもの。
 井岡は東京農大の学生時代に3回ほど八重樫とスパー経験があり、「技術的には八重樫さんの方が上。でも負けたくないし、成長したボクを見てもらいたかった」と意欲的に仕掛けた。試合巧者の八重樫に対し、右をショートからアッパー、フックと多彩に変えて連打。八重樫も負けずに軽い動きから右ストレートをたたきつける。5ラウンドを通じて、互いにベスト・ショットをビシビシ交換し合う緊迫感あふれる攻防が続いた。
「熱くなりました」と強敵とのスパーに燃えた井岡。八重樫も「久々に緊張していいモチベーションを保てた」。こちらは世界再挑戦の機会を待つだけに、こちらもいいスパー経験になったに違いない。井岡について八重樫はアマ時代と比べて「世界チャンピオンのオーラを感じた。パンチも負けずに打ち合うところもプロ仕様になった」とその成長を認めていた。
 井岡は1位フアン・エルナンデス(メキシコ)を相手に今夏初防衛戦を日本国内で行う予定だが、まだ日程は確定していない。明日夜後楽園ホールで予定される「ボクシングの日」のイベントのため上京したもので、世界3階級制覇の亀田興毅とともに、日本プロボクシング協会から特別表彰されることになっている。
 ※スパーを終えた後、揃ってインタビューに答える井岡(右)と八重樫

石田が元王者ウィリアムズと対戦 下田の防衛戦と同じリングで


 ラスベガスでの衝撃KO勝ちで一躍脚光を浴びた石田順裕(WBA世界S・ウェルター級4位・35)が再び本場のリングで重要試合に臨む。7月9日(日本時間8日)米ニュージャージー州アトランティックシティで、元WBO世界ウェルター級王者、同S・ウェルター級暫定王者のポール・ウィリアムズ(米)と12回戦で対戦のオファーを受けていたが、このほどこれに合意した。
 ウィリアムズはアントニオ・マルガリートやロナルド・ライトらの強豪に勝ったこともある実力者。前戦では現世界ミドル級王者セルヒオ・マルティネス(アルゼンチン)に挑んで強烈なワン・パンチKOで敗れており、その再起戦の相手に石田が選ばれたことになる。4月にカークランドを初回で3度倒してKOした直後、石田には王者マルティネスと対戦の話も出たというが、今度の試合に勝てばいよいよ挑戦も現実的になるに違いない。
 なおこの試合は下田昭文-リコ・ラモスのWBC世界S・バンタム級タイトル戦と同じリングで行われ、HBOが全米にテレビ放映する。

2011年5月17日火曜日

天海楽勝V4

17日夜、後楽園ホールで行われたWBA女子Sフライ級戦は、王者天海ツナミ(山木)が挑戦者ペットサイルーン・ルークサイコンディン(タイ)を3回TKOで一蹴。4度目の防衛に成功した。
初回から圧倒した天海は2回に左フックでダウンをマーク。相手をサンドバッグ状態とし、主審がストップした。タイムは1分25秒。

2011“最強後楽園”カード決定

 日本タイトル挑戦権獲得トーナメント最強後楽園が7月からスタート。その組み合わせが発表となった。今回はL・フライ級、S・フライ級、S・バンタム級、S・フェザー級、S・ライト級の5階級で実施。7月5日、6日に初戦が行われ、ファイナルは10月15日。会場はトーナメント名どおりに後楽園ホール。

準決勝となる初戦の組み合わせは次の通り
■7月5日
▽L・フライ級6回戦
田口 良一(ワタナベ)3
  VS
久田 哲也(ハラダ)4
▽L・フライ級6回戦
木村  悠(帝拳)5
  VS
瀬川 正義(横浜光)6
▽S・フライ級6回戦
杉田純一郎(ヨネクラ)8
  VS
帝里 木下(千里馬神戸)3
■7月6日
▽S・バンタム級6回戦
石本 康隆(帝拳)6
  VS
長井 祐太(勝又)7
▽S・フェザー級6回戦
大村 光矢(三迫)4
  VS
松崎 博保(協栄)10
▽S・フェザー級6回戦
金子 大樹(横浜光)6
  VS
吉田 恭輔(帝拳)8
▽S・ライト級6回戦
方波見吉隆(伴流)4
  VS
麻生 興一(角海老宝石)8
▽S・ライト級6回戦
小池 浩太(ワタナベ)6
  VS
岩渕 真也(草加有澤)7

S・フライ級翁長吾央(大橋=4位)、S・バンタム級塩谷悠(川島=3位)はシードされて決勝で登場。
チケットは1万円、5千円、3千円で近日発売開始。問い合わせは東日本ボクシング協会03-3812-7447
※末尾の数字は日本ランキング

ウォード王座防衛 スーパー6ファイナルへ


 先週土曜日14日、米ロサンゼルス近郊カーソンで行われたWBA世界S・ミドル級“スーパー王座”戦は、王者アンドレ・ウォード(米)が挑戦者で元IBF世界ミドル級王者アルツール・アブラハム(アルメニア=ドイツ)を3-0判定で下し、ベルトを守るととに、同級トーナメント「スーパー・シックス」決勝進出を果たした。
 序盤3ラウンドまでは、スラッガースタイルを封印し、ジャブを突いて右を決めるアブラハムがやや優勢。しかし4回以降、ウォードがジャブからボディー打ちで活路を開き、ビッグショットも要所でヒット。コンビネーションの回転力でポイントにつなげ、とくに10ラウンドは超ワンサイドの攻防となった。終盤2ラウンズも押さえたウォードが120-108,118-110,118-111の大差の勝利を飾った。
 ウォードは6月4日アトランティックシティで挙行されるカール・フロッチ(英)-グレン・ジョンソン(米)の勝者とスーパー・シックス決勝で顔を合わせる。
 セミのヘビー級10回戦ではWBC3位クリス・アレオーラ(米)がナギー・アギレラ(ドミニカ共和国=米)に3回、レフェリーストップによるKO勝ちを収めている。
=PHOTO/SUMIO YAMADA=

ルイス、アルセ弟下す WBAバンタム級暫定戦

 亀田興毅がレギュラー王者に君臨するWBA世界バンタム級暫定タイトルマッチが14日(現地時間)メキシコのロスモチスで行われ、王者ウーゴ・ルイス(メキシコ)が挑戦者フランシスコ・アルセ(メキシコ)を3-0判定で下した。
 両者とも試合地ロスモチス出身。先週ラスベガスでバスケスJrをストップしてWBO世界J・フェザー級王者に就いた兄ホルへに続けとアルセがハッスル。3回、左フックで見事なダウンを奪う。右目尻が腫れ、カットしたルイスは5回、アルセを倒し返すと連打で攻勢。しかし7回、手数で盛り返したアルセは続く8回、またも左で2度目のダウンをゲット。手負いのルイスはそれでも踏ん張り、低打で減点されたアルセ(10ラウンド)を11回、リング下に叩き落すなど(主審はカウントせず)追い込んで終了。
 拮抗した採点が予想されたジャッジペーパーは114-109が2者に、112-111でルイスが支持された。

新旧交代--真道完勝で初王座 女子東洋フライ級戦

 OPBF(東洋太平洋)女子フライ級タイトルマッチは16日、後楽園ホールで行われ、タイトル初挑戦の真道ゴー(クラトキ)がチャンピオン四ケ所麻美(フラッシュ赤羽)を3-0判定で破り新チャンピオンとなった。四カ所は3度目の防衛に失敗。
 31歳のチャンピオンに対して23歳のチャレンジャーが、思い切りのいい若さをぶつけた。スタートは互角の打ち合いだったが、2ラウンドからは早くも真道がペースを握る。中間距離からのパンチを正確に決めて、ポイントを積み重ねた。終盤は勝利の執念に燃える四カ所が、真道にしがみついて反撃を試み、やや混戦模様となったが、トータルで見ると、3人のジャッジが3から5ポイント差で真道の勝ちとした。関西育ちの真道は「初めての後楽園ホールで勝てて素直にうれしいと思います。この勝利を糧に、世界を狙いたい」と大きな希望を口にした。=AS=

黒田がTKOで新王者 日本L・フライ級王座決定戦

 日本ライト・フライ級王座決定戦、WBC同級8位家住勝彦(レイスポーツ)対日本同級1位黒田雅之(川崎新田)の10回戦は16日、女子の東洋太平洋フライ級タイトルマッチとともに後楽園ホールで行われ、上り坂にある黒田がベテランの家住を8ラウンドTKOに破って新チャンピオンになった。
 保持していた東洋太平洋ライト・フライ級王座を昨年6月に失った家住が、日本同級に目標を変えて臨んだ一戦。対する黒田は元東洋太平洋バンタム級チャンピオン新田渉世・川崎新田ジム会長が手塩にかけたホープ。試合は若い黒田がスタートからチャンピオンに挑戦意志をぶつけ、手数で優勢に試合を進め、4ラウンドには家住の顔面が腫れ上がり、優劣の差が出た。後半、そんな家住が猛反撃して試合を面白くしたが、8ラウンドに黒田が痛烈右ストレートを決めてレフェリーストップのTKO勝ち。「ここからがスタート。日本チャンピオンでは注目度が低い。世界チャンピオンを目指します」と威勢がよかった。 =AS=

下田初防衛戦、佐々木再挑戦、リナレス前哨戦--帝拳3選手が海外で重要試合決定


 下田昭文ら帝拳ジムの3選手が相次いで海外のリングで重要試合に出場することが決まり、16日午後東京・神楽坂の同ジムで記者会見が開かれた。
 WBA世界S・バンタム級王座を攻略したばかりの下田昭文(26)は、7月9日(日本時間10日)米国ニュージャージー州アトランティックシティで、同級1位リコ・ラモス(米国・23)相手に初防衛戦に臨む。日本の世界チャンピオンが米本土のリングで防衛戦を行うのはこれが初めて。相手は19勝10KO不敗の新鋭だけに海外防衛は容易ではなさそうだが、下田は「日本でやる方が楽。でも(海外防衛は)自分の力になる。本場のリングで勝ち名乗りを受けることを考えると興奮する」と、早くも勝利をイメージしている。
 東洋太平洋S・ライト級王者(WBC世界ライト級12位)のベテラン佐々木基樹(35)は、6月25日(日本時間26日)、メキシコ(場所未定)で、WBC世界ライト級王者ウンベルト・ソト(メキシコ・30)に挑戦が決まった。佐々木にとっては2度目の世界挑戦。前回のウェルター級から2階級落としてライト級での挑戦となる。ソトはすでに3階級制覇に成功している名王者。「相手にとって不足なし、穴がない選手です」と佐々木も評価する。試合場所はまだ決まっていないが、「ソトは高地で練習しているというんで、こちらも高地対策を立てたい」と佐々木は”ラスト・チャンス”に勝負をかける。
 また世界フェザー&S・フェザー級の元王者ホルヘ・リナレス(25)は、5月28日(日本時間29日)、メキシコのシナロア州マサトランで、フランシスコ・コルデロ(コロンビア)と対戦することが決まった(10回戦)。「今年中に3階級チャンピオン、チャンスあったらやりたいから、いつ、どこでも、誰とでもやる」と、ライト級で世界を目指すリナレス。これに勝てば次は7月にもラスベガスで全米にテレビ放送される重要な試合が組まれることになるもよう。相手のコルデロはこれまで24勝16KO1敗。この唯一の黒星は昨年9月WBA暫定王者ホルヘ・ソリス(メキシコ)に挑戦した時のもので、奮闘報われず6回TKO負け。リナレスには3階級制覇に向けてのテストマッチとなろう。
 試合はいずれもWOWOWが放映し、下田の世界戦は生中継される予定。
 ※写真は海外の試合に向けてアピールする左からリナレス、下田、佐々木(帝拳ジムで

2011年5月16日月曜日

黒田が新王者

16日後楽園ホールで行われた日本Lフライ級王座決定戦は日本1位黒田雅之(川崎新田)がWBC8位家住勝彦(レイスポーツ)に8回TKO勝ち。川崎新田ジム初のチャンピオンに輝いた。
好スタートを切ったのは黒田。家住は左でリズムをとり、細かい連打で試合を拮抗させたが、黒田はショートブローを上下に散らし辛抱強く攻める。迎えた8回、疲れののぞく家住を右ストレートでのけぞらせたところで、吉田主審がストップした。

2年ぶりの藤田、地元ホープに判定負け  岐阜の試合


 15日、岐阜県・岐阜商工会議所にて行われた元東洋太平洋S・フェザー級暫定チャンピオン 藤田和典(倉敷守安)と地元のホープ、安達寿彦(岐阜ヨコゼキ)のS・ライト級8回戦は、終始攻勢を続けた安達が判定で勝利を収めた。採点は78-74と80-73が2人。これが2009年4月以来の試合となる藤田も随所に巧さを見せたが、ひと回り身体の大きな安達の攻勢が上回る。終盤は一方的となり、6・7Rの終了後には、青コーナーにドクターチェックが入った。最終回も藤田は安達の右でグラついたが、しかし最後まで踏ん張り試合終了のゴングを聞いた。
 前座で行われたフライ級6回戦では、日本フライ級7位の有富康人(松田)が、昨年9月の東洋太平洋タイトル挑戦失敗から再起のリングに上がり、横田竜士(折尾)に5R38秒KO勝ち。2回、バランスを崩したところにプッシング気味のダウンを喫した有富だったが、5回、激しい打ち合いから左フックでダウンを奪うと、レフェリーはテンカウントを数え上げた。
 また中日本新人王予選では、ライト級で出場の内山篤(松田)が、兄であるWBA世界S・フェザー級チャンピオン 内山高志(ワタナベ)の見守る前で、中村祐仕朗(岐阜ヨコゼキ)を相手に判定勝ちを収め、8月の中日本新人王決勝に駒を進めた。
 ※写真は観戦に訪れたWBA世界S・フェザー級チャンピオン 内山高志(ワタナベ)と日本&東洋太平洋ウェルター級チャンピオン 渡部あきのり(協栄)=SA記=

明日WBA女子世界S・フライ級戦-ツナミ、ペットサイルーンとも計量パス







 試合を明日に控えたWBA女子世界S・フライ級タイトルマッチの計量が16日午後2時から行われ、王者・天海ツナミ(ヤマキ)が51.7㌔、挑戦者ペットサイルーン・ルークサイコンディン(タイ)が50.9㌔でパスした。
 計量に先立った会見で王者は「いまこの状況でツナミという名前はすごく大きい……人前に出るのもちょっと……」と言ってあふれ出た涙で言葉を詰まらせた。ツナミの言葉を引取った山木敏弘会長は「本人には葛藤があった。しかし2人で話し合って、誰かが警鐘を発信することは悪いことではないと6年半使い続けてきたこのリングネームでいこうということになりました」と改めて説明した。挑戦者のペットサイルーンも「今回の震災はアジアの国々も追悼の気持を表している。自分もいい試合を見せることでこのチャリティーマッチに貢献したい」と語っている。
 両者は昨日のメディカルチェックで顔を合わせているが、お互いの印象を「タフな感じがした。自分も7人兄弟だが、15人と聞いて環境的にもタフだと思いました」とツナミ。ペットサイルーンは「チャンピオンらしく大きく思えた。でも戦うだけ。一生懸命やります。番狂わせでタイトルを持ち帰ったらゴメンなさい」と抱負も交えて語っている。グローブは独アディダス社の8オンスでともに青を使う。

 審判構成は以下の通り
レフェリー/ファーリン・マーシュ(ニュージーランド)
ジャッジ/ジル・ロビエル・コー(フィリピン)、マイケル・リー(韓国)シルベストレ・アバインザ(フィリピン)
立会人/アラン・キム

試合は後楽園ホールで午後6時から第一試合開始。
※写真/計量をパスしたツナミ(右)とペットサイルーン。王者の親友、天空ツバサ(左)もリング復帰

2011年5月15日日曜日

ミハレス完封 IBF初防衛



 14日(現地時間)メキシコのデュランゴで行われたIBF世界J・バンタム級タイトルマッチは、この階級の元WBC&WBA王者クリスチャン・ミハレス(メキシコ)が挑戦者カルロス・ルエダ(ニカラグア=WBA13位)に大差の判定勝ちを収め、初防衛に成功した。
 序盤はかみ合わない、クリンチの多い展開だったが、頭から突っ込むルエダにサウスポーのミハレスがパンチを上下に打ち分けてリード。中盤からワンサイドの様相を呈し、ミハレスの攻勢でルエダは後退する場面も。左マブタをカットした挑戦者はいっそう劣勢に追い込まれる。ストップを予感させるシーンもあったが、王者は無理をせず終了。公式スコアは120-108が2者に118-110でミハレスが勝利コールを受けた。

ホルト、ディアスを一撃KO

 元王者対決を制したのはホルトだった。13日(現地時間)米カリフォルニア州サンタイネスで、元WBO世界J・ウェルター級王者ケンドール・ホルト(米=WBC&WBO8位)-元IBF世界ライト級王者フリオ・ディアス(米=IBF・J・ウェルター級9位)が10回戦で対戦。
 初回、右を命中させたホルトに、2回ディアスはボディー連打で挽回。迎えた3回、ディアスが攻め込もうとした瞬間、ホルトの左フックがカウンターで炸裂。背中からキャンバスに叩きつけられたディアスは起き上がったが、ダメージが残りストップされた。KOタイムは2分37秒。
 サバイバル戦を勝ち抜いたホルト(29)は27勝15KO4敗。ディアス(31)は38勝27KO7敗。
 同じリングのS・ウェルター級8回戦ではホープ、ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)がルディ・シスネロス(米)に7回1分50秒、タオル投入によるTKO勝ち。21歳のゴンサレスは13勝13KO無敗。

トルネード・マルガリートが竜巻の支援活動



 死者300人以上、数千人が家を失ったアメリカ南部諸州を襲った竜巻被害。その救援活動に元世界ウェルター級王者アントニオ・マルガリートのチームが立ち上がった。“ティファナのトルネード”(竜巻)の異名で呼ばれる元王者は国境を越えてチームを結成。アラバマ州と並んで被害が大きいミシシッピ州に到着し、ビックスバーグ市などで被害者たちをヘルプしている。
 同市は竜巻と洪水のダブルパンチで、多くの被害に見舞われた。チーム・マルガリートは食料、衣料品の支給などでサポートしている。
 一部で、モズリー戦のバンテージ違法物混入疑惑から、まだ風当たりが強いマルガリートだが、今回の行為はアメリカでも好感的に受け取られている。また災害地に近いペンサコラ(フロリダ州)出身のロイ・ジョーンズも支援を呼びかけている。

米カンザス州が“V・オルティスの日”制定



 WBC世界ウェルター級チャンピオン、ビクトル“ビーシャス”オルティス(米)の王座獲得を祝福して彼が生まれ育ったカンザス州政府が彼を表彰した。5月10日、州の議員公舎で行われた式典で、サム・ブラウンバック州知事はオルティスの功績を評価した上で、同日を「ビクトル・オルティスの日」と定めることを宣言。「ビクトルの半生は決断、忍耐、ハードワークの良い教訓である」と語った。
 去る4月16日、オルティスは予想不利の下馬評を覆し、ダウン応酬の激戦を制してアンドレ・ベルトを破り戴冠。カンザス州にはカリフォルニアに移住する8年前まで暮らしていた。メキシコ系のオルティスは子供時代、両親に見捨てられ、兄弟姉妹とともに路頭にさまよう生活を強いられた。そんな苦境をボクシングと出会い克服、チャンピオンになって大成したことが知事や議員たちを感動させたようだ。
 なお、オルティスのマネジャー、ローランド・アレジャノによると、一部で報道されたオルティスが9月17日、フロイド・メイウェザーと対戦する話は全くのデマだという。「どこからそんな噂が出たのか皆目見当がつかない」と同マネは言っている。
=PHOTO/GBP=

関東大学リーグ戦開幕


 第64回関東大学リーグ戦1部リーグが14日、後楽園ホールで開幕。昨年の上位3校がまずは順当に勝利した。
 連覇を狙う東京農業大学は日本体育大学と対戦し、ライト級(2)を落としたのみの8-1。主将成松大介(ライト級1)、青木貞頼(バンタム級1)、吉野修一郎(ウェルター級)らのほか、伊藤走(Lフライ級)、中澤奨(バンタム級2)の新入生コンビも勝利した。
 一方王座奪回を狙う拓殖大学は駒澤大学を6-3で振り切った。L・フライ級の好カードは駒大・林田太郎に嶋田亨が敗れたが、主将の三須寛幸(フライ級)が取り戻すと順調に星を重ねていった。新戦力の藤田大和(バンタム級2)、井上浩樹(Lウェルター級)も勝利。特にサウスポー井上はセンス抜群のカウンターで藤田大を初回で倒し、鮮烈なデビュー戦だった。
 前年2位の日本大学は法政大学と接戦を展開。最終ミドル級で岡田良綱が法大・長谷部諒佑をKOし、辛くも5-4で勝利した。
 次週は5月28日に行われる。
(写真は東農大・吉野-日体大・下水流戦)

2011年5月14日土曜日

兄弟姉妹15人-挑戦者ペットサイルーン


 ツナミに挑むペットサイルーン・ルークサイコンディンが昨日タイから来日し、14日午後ワタナベジムで公開練習を行なった。
 練習に先立って行われた会見でペットサイルーンの驚くべきプロフィールが明らかになった。
 男7人、女8人の15人兄弟の4番目。母親のお腹の中には16人目がいるという。さらに上は26歳から下は4歳まで15人全員がボクシングをやっており、兄マンファー・グラティンデーンジムは元PABA・S・ライト級チャンピオン。和宇慶勇二(ワタナベ)と6月に対戦するペットスリヤーも兄弟。父ノパリット氏がマネジャーでありトレーナー。そしてルークサイコンディンジムは父がオーナーで、マネージするボクサーは全員子供たちというボクシング・ファミリーだ。
 敬虔なムスリム一家で、元ムエタイボクサーの父は牧師をしている。
「子供たちにボクシングをさせるのは、麻薬の売人などがいる危険な場所なので子供たちにはボクシングに集中させてピュアな人間に育てたいから。稼いだファイトマネーは籠に入れて家族、ムスリム共同体でシェアしている。もう一つの理由は、ボクシングで一発当ててリッチに……」
 日本でいうところの青少年育成か。ちょっと毛色の変わったボクシング一家だ。
 さて、挑戦者ペットサイルーン(21)、BOXRECのレコードは1勝9敗というとんでもないもので、昨年初来日して山口直子(白井・具志堅S)に3回で倒されている。しかしタイ・コミッションから提出された正式なレコードは13勝10敗。子供の頃からムエタイをやっており16歳でデビューしてキャリア60戦。IMTF(インターナショナルムエタイフェデレーション)準優勝の実績を持つ。現在も国際式、ムエタイを掛け持ちして今年に入って2戦2勝。最新試合は4月13日だという。
「ファイトスタイルはボクサー。得意のストレートでカウンターを取ります」と挑戦者。151センチと伝えられた身長はパスポートをつくったときのサイズであり、現在は155、6センチだという。父は「100%の自信があります」と語った。戦力で王者ツナミが上回るのは間違いなさそうだが、挑戦者のミット打ちを見た山木会長は「ムエタイのキャリアもあって実戦向き」と分析した。

天海ツナミ、公開練習-17日に防衛戦


4度目の防衛戦を17日に行なう(後楽園ホール)WBA女子世界S・フライ級王者、天海ツナミ(山木)がワタナベジムで公開練習と会見を行なった。
東日本震災復興チャリティーと銘打たれたこの試合だが、リングネームの“ツナミ”には「いろんな意見を頂戴した」と山木会長。当の王者自身抵抗があったという。「震災が起きた直後に“ああ…”と思いました。テレビに向かってごめんなさい、という感じでした。しかし名前を変えるのは簡単ですが、亡くなった方々を忘れないためにも、このままでいきます。いつもの防衛戦とは違う感じで気持ちを強く持って練習できました」と王者。「パンチが見えるので、接近戦で相手の打ち終わりやカウンターを狙う」と理想を語る一方で「今回の相手は小さい(資料では151センチ)のでその点を気をつけたい。これまで自分が大きな人とやって懐に入りやすかったから」とファイトプランを明かした。
大会は世界王者たちのサイン色紙のオークションに、有名歌手がサプライズゲストとして来場プランもあるという。山口直子に3回で倒されたペットサイルーン相手にKO防衛が期待できるが「倒すことより、世界戦のラウンドを経験することでレベルを上げたい」と山木会長は今後の成長を考慮したキャリアをテーマに掲げた。そして王者も「やってみないと分からない。緊張感を持ってやります」。次戦は3ヵ月以内の王座統一戦が指令されている。

王者粟生が始動 次は海外防衛戦も


 粟生の次は海外で――? 4月8日神戸のトリプル戦で快勝し初防衛に成功したWBC世界S・フェザー級王者粟生隆寛(帝拳)が10日、試合から約1ヵ月ぶりにジムワークを再開した。この日はシャドー、パンチングボール打ちなど軽いメニューだったが、2週間ほど前からランニングをスタートしており、動きはなめらかだった。
 オフの間も、千葉県柏警察署で一日署長を務めたり、サイン会に出席したりの“公務”もこなした粟生。親しい長谷川穂積とも、試合後に1度神戸に訪ねて食事をした。気がかりな進退問題については、「難しい話はしなかった」という。
 2度目の防衛戦は「夏から秋にかけて、海外での試合もありえる」と、浜田剛史・帝拳ジム代表が明かした。ジムの同僚でライバルでもある下田昭文(WBA世界S・バンタム級王者)の海外防衛戦が内定しており、負けられないという気持ちも強い!?
 今後どんなチャンピオンになりたいかと尋ねられた粟生、答えは「上の階級のチャンピオンに、下から上がってきたらいやだなと思われるような選手になりたい」。近い将来に3階級制覇もあるか。

2011年5月12日木曜日

WBCケアーズ義援金贈る


5月8日に行われたWBCケアーズ女子世界トリプル戦の大会実行委員長の榊原正博氏と王者富樫直美が12日、竹原&畑山ジムを訪れ、試合当日の募金活動で集めた義援金222,458円と、出場選手・関係者・観客による被災地へのメッセージを寄せ書きした日本国旗を、同ジムの柴田マネージャーに手渡した。ジム関係者らは14日より宮城県での炊き出しを行うため被災地入りする予定で、その時に藤岡選手から宮城県などに寄付される。

勝ったのはカニター、タイのWBC女子シルバー戦同門対決


本日タイ南部のサムイ島で、珍しい同門対決となったWBC女子ストロー級シルバーベルトタイトルマッチ、王者ノンムアイ・ゴーキアットジム(タイ)対カニター・ゴーキアットジム(タイ)が行われ、前半にボディーへの攻撃で優位に立ったカニターが後半地力に勝るノンムアイにスタミナを削られながらもリードを保ち、96-94,96-94,97-94のユナニマスデシジョンでABCOフライ級以来のタイトルを勝ち取った。
カニターは「これ(シルバーベルト)は本当のタイトルじゃないです。狙いは(以前OPBF戦で敗れた)藤岡奈緒子の持つ世界のベルトだけです。」と5月8日に世界王者になった藤岡へのリベンジと世界タイトル奪取への意気込みを強くアピールした。
同じ興行で行われたABCO・S・フライ級王座決定戦も元世界王者ワンディー・シンワンチャー(タイ)と新鋭ペッバーンボーン・ソー・タナピンヨー(タイ)のタイ人対決となった。試合は中盤に両者が頭をつけてのフックとアッパーカットの応酬を繰り広げ、5Rに両者目の近くをカットしたものの、それでも止めない激しい打ち合いに会場を沸かせた。しかし8Rにペッバーンボーンの左まぶたの出血が止まらず、ドクターチェックの結果負傷判定に。判定は前半に研究の成果かワンディーの出鼻に効果的にカウンターを入れ続けたペッバーンボーンが76-75、75-76、77-74のスプリットデシジョンで初のタイトルを獲得した。

2011年5月11日水曜日

クリチコ-ヘイ 無事開催へ ヘビー級統一戦


 ヘビー級のビッグマッチ、IBF&WBOチャンピオン、ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)-WBAチャンピオン、デビッド・ヘイ(英国)の統一戦を前に、9日(現地時間)会場となるドイツ・ハンブルグのインテック・アリーナで、プレス向けのプレゼンテーションが行われた。試合は7月2日、同アリーナで開始ゴングを聞く。
 マイクの前に立った両雄は意気込みを余すところなく語った。「俺は彼の目に恐怖心を見た。彼は私のような特性がある相手と戦ったことがない。彼にとって私は新しいカテゴリーだ。私は決まりごとをリピートするだけのロボットとやることになる。私はアマチュアでもプロでも東ヨーロッパの対戦して負けたことがない。今回もその歴史は変わらない」(ヘイ)。
 「デビッド・ヘイは私の50個目のKOの相手となる。過去15年で私は49人を倒してきた。デビッド・ヘイは彼らと完璧に違って無礼千万な男。私は7月2日、49人に行ったことをそのまま彼に適用して、50個目を成し遂げる」(クリチコ)
 同地でのプレゼンが一度キャンセルされ、開催への暗雲が立ち込めた対決。だが、これで挙行間違いなしと見てよさそうだ。

明日、タイでWBC女子L・フライ級シルバータイトルマッチ


5月11日タイ南部の観光地サムイ島でWBC女子L・フライ級シルバーベルトタイトルマッチ、シルバーベルト王者ノンムアイ・ゴーキアットジム(タイ)対カニター・ゴーキアットジム(タイ)の公開計量が行われ両者ともリミットをパスした。
ノンムアイは元WBC女子同級暫定王者だったが正規王者の日本の富樫直美との統一戦に敗れた後に再起してシルバーベルトを獲得していた。カニターは元ABCOのフライ級王者だったがL・フライ級に転向している。今回のタイトルマッチはゴーキアットグループの同門対決。ベルト保持者のノンムアイは「同門といえども試合になれば力いっぱい戦うだけです。」と語り、挑戦するカニターは「姉のような存在ですが試合となれば関係ないです。これに勝って藤岡奈穂子に挑戦したい。」とかつてOPBF戦で戦った藤岡が世界王者の座についたことに対抗心を燃やしていた。試合は明日同地で行われる。写真は挑むカニター(左)と守るノンムアイ。

2011年5月10日火曜日

前之園、長井に逆転判定勝ち

10日、後楽園ホール"DANGAN"のメイン8回戦はS・バンタム級ランカー対決。先行したのは6位の長井祐太(勝又)だった。初回左フックを前之園啓史(石丸=3位)に打ち込んでダウンを奪う。しかし前之園はロングレンジの左フックなどですぐに反撃へ。だが長井も距離をつめてボディーを叩いて試合はタフなものになった。前之園は長井の接近戦につきあいながも時折距離をつくってクリーンヒットを奪ってポイントをアピール。パンチで両マブタを切りさかれながも逆転。77—76.76−75.78−74の3−0判定勝ちを収めた。
セミ8回戦はリベンジに燃える元王者梅津宏治(ワタナベ)が2回右フックで竹内佑典(JB)をダウンさせた。だが追竹内はすぐに建て直し、強いフィジカルをベースに打ち合い、右を浴びせてペースを引き戻す。試合は激しい打ち合いとなり、バッティングも多発。5回に梅津の頭部が切れ激しい出血に続行不能。48−48.48−47.48−47のスコアで梅津の手が挙がった。
他の8回戦は、名護明彦(全日本パブリック)がバッティングで右目を痛めて古家充(吉祥寺鉄拳8)と2回ドロー。元ランカー中嶋孝文(ドリーム)は力の差を見せつけて工藤洋平(角海老)に2回TKO勝ちしている。また6回戦に登場した全日本新人王、山口隼人(チーム10カウント)は加藤研二(野口)に判定勝ち。

2011年5月8日日曜日

藤岡TKOで王座奪取  WBCミニ・フライ級戦


 8日後楽園ホールのWBC女子トリプル世界戦で最初に行われたミニ・フライ級タイトルマッチは、挑戦者の藤岡奈穂子(竹原慎二&畑山隆則)が王者アナベル・オルティス(メキシコ)に8回TKO勝ちで悲願の世界タイトルをものにした。これで国内の女子世界チャンピオンは5人となった。
 序盤3ラウンドこそと互角の打ち合いだったが、4ラウンドからアタックのリズムに乗り、5ラウンドにダウンを奪った末、8ラウンドの猛攻で決着(TKO)をつけた。
 35歳とは思えない若々しいボクシングで藤岡は世界タイトルをものにした。4ラウンドまでは互角の攻防だったが、5ラウンドに藤岡が右ストレートでダウンを奪ってからは様相が一変。勝運を背負って8ラウンドにもダウンを奪い、この回終了時点でのTKO勝ちとなった。藤岡は大震災にあえぐ宮城県の出身「私が世界チャンピオンになったことで、被災地のみなさんに、少しでも元気を与えることができたら最高です」=AS=

パッキアオ、モズリーに文句ない勝利

 ラスベガス、MGMグランドで7日(現地時間)現役最強ボクサー、マニー・パッキアオ(フィリピン)が元3階級制覇王者シェーン・モズリー(米)を大差の判定で破り、WBO世界ウェルター級王座の防衛を果たした。
 開始ゴングから果敢に仕掛けたパッキアオが3回、左でモズリーを倒す。ここ2試合ダウンシーンがなかったパッキアオは勢いに乗り、コンスタントな連打でポイントを積み重ねる。モズリーはディフェンスモードになり、満員のスタンドのファンが不満を表すことも。10回、王者が倒れ主審はカウントを適用。しかし、完全にプッシングによるものだった。終盤、プレスを強化したパッキアオがそのまま押し切り終了。“ダウン応酬”にもかかわらず、3ジャッジは記したスコアは119-108、120-108、120-107と超大差でパッキアオの勝利を支持した。

アルセ、バスケスを最終回TKO

 パッキアオ-モズリー戦が行われたラスベガスMGMグランドで、ホルへ・アルセ(メキシコ)がウィルフレド・バスケスJr(プエルトリコ)を最終12ラウンド、タオル投入のTKOで下し、WBO世界J・フェザー級王座を奪取した。
 出だしから突進し、ボディー連打などで仕掛けるアルセが優勢。バスケスも中盤から打ち終わりに右を決め、展開を拮抗させる。その後両者ともパンチの正確さを欠き、勝負は混沌としたが、終盤11回、メキシカンのラッシュでバスケスはロープを背負いピンチ。12回、アルセが王者を滅多打ちにしたところで、タオルが舞い終了。TKOタイムは55秒。それまでのスコアは2者がドロー、一人は5ポイント、アルセ有利だった。
 L・フライ級、フライ級、S・フライ級王者だったアルセはバンタム級を飛び越え、メキシコ人として初めて4階級制覇に成功。バスケスは3度目の防衛に失敗した。(三浦勝夫)

富樫もV6 5回で決めた

8日の後楽園ホール、WBC女子トリプル世界戦、メインのL・フライ級戦は、王者・富樫直美(ワタナベ)がジュジース・ナガワ(比)を相手にアウトボクシング。ジャブ、右ストレート、右アッパーで試合を組み立て5回にパンチをまとめてストップした。1分32秒

小関TKOでV6!

8日の後楽園ホール、WBC女子トリプル世界戦アトム級はチャンピオン小関桃(青木)がクリカノック・アイランドムエタイ(タイ)に左ストレートを浴びせ続けて5回1分15秒TKO勝ち。小関は1ポイントも失わない圧勝で6度目の防衛に成功した。

M・フライ級、藤岡王座奪取

8日の後楽園ホール、WBC女子トリプル世界戦M・フライ級は藤岡奈穂子(竹原&畑山)が王者アナベル・オルティス(メキシコ)のカウンター戦法に落ち着いて対応し、5回、8回にはダウンを奪い圧倒。王者はダウンの際足首を痛め続行不能となり、藤岡の8回終了TKO勝利となった。

東洋L・フライ級女王に柴田

8日、後楽園ホールの女子トリプル世界戦アンダーカードで行なわれたOPBF女子L・フライ級王座決定戦は、柴田直子(ワールドS)が江畑佳代子(ワタナベ)に負傷判定勝ちしてタイトルを獲得した。
インファイトで柴田が序盤を制圧した試合はバッティングで柴田の左目が腫れて9回で停止。89—83.87—85.88—84のスコアで柴田の手が挙がった。。負傷判定タイムは9回1分。

2011年5月7日土曜日

亀田初防衛 ディアスにTKO勝ち

 WBAバンタム級チャンピオン亀田興毅(亀田)が挑戦者に14位ダニエル・ディアス(ニカラグア)を迎えての同級タイトルマッチは5月7日、大阪府立体育会館で行われ、亀田が11回終了TKO勝ち。初防衛を果たした。
 身長とリーチでハンディを背負った亀田だが挑戦者のパンチを交わしつつ、左フック、ボディブローを叩き込んで有利に試合を進めた。7回に相手の右アッパーで一瞬効かされた場面もあったが、8回には左フックで相手のバランスを崩しダウンをマーク。勢いづいた亀田はディアスに攻勢を続け、11回終了後にマーク・ネルソン主審が試合をストップした。東北震災復興支援の一環として行われた興行。「被災地の人が、俺の試合を見て少しでも元気を出してくれたらうれしい」とのコメントだった。
 また前座には亀田家の末弟和毅が出場し、ネイサン・ボルシオに大差の判定勝ちした。

土屋、打馬倒して10連続KO

7日の後楽園ホールに注目のスラッガー土屋修平(角海老)が登場。タフな打馬王那(ワタナベ)に3回47秒TKO勝ちし10連続KO勝利をマークした。
土屋は初回右ショートカウンターを決めて早くもダウンを奪う。しかしタフな打馬は反撃。右ロングなどフックで土屋を追い込み場内をわかせた。迎えた3回土屋が馬力で押し込む打馬にきれいな右アッパーを決めると打馬2度目のダウン。土屋は、立ち上がったが深いダメージを抱える打馬に左右フックを追撃してレフェリーストップを呼び込んだ。
「最初に倒してエンジンが掛かりすぎた。もっとコントロールしたかった。相手はパンチありました」と土屋。田中コーチの採点も45点と辛かったが、ファンを熱狂させるあたりはまさにライジングスターだった。打馬は8勝4KO2敗。
セミのL・フライ級ランカー対決は大内淳雅(角海老)と瀬川正義(横浜光)が拮抗した戦いを演じ、78—75(大内)、77—77が二人と引き分けた。

仲村初回KO陥落 連続KOは12でストップ

7日大阪府立体育会館で行われた東洋太平洋Sフェザー級戦は挑戦者ロナルド・ポンティージャス(フィリピン)が王者仲村正男(仲里)に初回61秒KO勝ち。チャンピオンが交代した。
開始早々ポンティージャスの左ストレートで仲村はダウン。立ち上がり挽回を図ったがまたも左ストレートを直撃されて吹っ飛んだ。二度目のダウンは強烈で、カウント途中にタオルが投入された。仲村のデビュー以来の連続KO記録は12でストップ。

WBC女子世界戦、全員計量パス



7日、後楽園ホールでWBC女子世界トリプル戦の計量が行なわれ、出場6選手全員が一度でパスした。ウェイトは次の通り。
アトム級/小関桃(青木)46.1キロ、クリカノック・アイランドムエタイ(タイ)45.6キロ
M・フライ級/アナベル・オルティス(メキシコ)47.6キロ、藤岡奈穂子(竹原&畑山)47.6キロ
L・フライ級/富樫直美(ワタナベ)
プロモーターの林隆治氏は「やっとここまで戻ってきた。地震でキャンセルとなったときは途方にくれたが、多くの励まし、援助でここまで来れました」とその想いと謝意を表した。選手も健闘を誓い、立会人とともに日の丸に復興へのメッセージを書き込んだ。
試合は午前11時のトライアルマッチからスタート、6回戦1組を経て柴田直子—江畑佳代子のOPBF・S・フライ級王座決定戦。世界タイトルマッチへと進む。
世界戦のオフィシャルは申京下(韓国)グレッグ・メトカルフェ(カナダ)ヘラシオ・ペレス(メキシコ)福地勇治、中村勝彦、安部和夫。立会人はエド・ピアーソン。

横浜光ジム宮川会長急逝

 横浜光ジムの宮川和則会長(62)が急逝した。7日午前3時過ぎ、神奈川県川崎市に経営する自社寮で倒れ、近くの病院に運ばれたが、すでに心肺停止状態だったという。死因は心筋梗塞。
 家業を継いで会社経営のかたわら、ボクシング好きが高じてジム・オーナーとなった。1995年には往年の名選手関光徳氏を会長に迎えて「横浜光ジム」として再スタート。08年に関会長の急逝を受けて、初めて会長に就任していた。この間、同ジムからは畑山隆則、新井田豊、李冽理の3人の世界チャンピオンが輩出していた。
 葬儀は、下記の通り営まれることが決まった。喪主は夫人の宮川美和子さん。
      通夜 5月10日(火)19時より20時まで。
      告別式5月11日(水)11時30分より13時まで
      式場 川崎南部斎苑第一式場A・B
      住所 神奈川県川崎市川崎区夜光3-2-7(☎044-277-8146)

2011年5月6日金曜日

皆そろった。女子トリプル戦検診





本番を2日後に控えたWBC女子トリプル世界戦の出場選手が約2ヵ月ぶりに勢揃い。6日午後後楽園ホールでメディカルチェックと会見がおこなわれた。
L・フライ級王者の富樫直美は「震災であたりまえだと思っていた毎日を見直した。東北のみなさんはまだ日常を取り戻していない。一生懸命戦うことが自分のできること。ボクサーと応援してくれる人の一体感を伝えられたらいい」。対するジュジース・ナガワは「前回は人生初の地震に驚いたが、再来日に心配はなかった。十分準備したので前回よりコンディションはいい」と語った。
またアトム級王者・小関桃は「ボクシングしかできないからやり切ると言い聞かせ集中して練習してきた。相手がどうきても対応できる」と自信を隠さず、昨日来日したクリカノック・アイランドムエタイは「地震には驚いた。試合は相手次第だが絶好調です」。
M・フライ級王者アナベル・オルティスは「被災したみなさんのことを考えて控えめにした」とミニスカートを封印した姿であらわれ、「ここで私のハートを見せたい。藤岡は強い相手、戦うことに誇りを感じます。筋力アップしてきたのでKOします」ときっぱり言い切った。被災地出身の藤岡奈穂子は「ボクシングやっている場合ではないが、地元の人たちは逆に私の心配をしてくれて、楽しみにできるのは藤岡さんの試合しかない、とまで。そう言われたら頑張らないといけない。前より集中して練習できました」。
それぞれの想いは強く、試合はより崇高なものになりそう。6選手ともコンディションに問題はなかった。

2011年5月5日木曜日

訃報・川島五郎前日連会長逝く

 前日本アマチュアボクシング連盟会長の川島五郎氏が5日午前12時35分、肺炎のため静岡県内の病院で亡くなった。75歳だった。
 川島氏は熊本県出身。鎮西高校-日本大学でボクシングを続け、卒業後は同部のコーチ、監督を務めた。日本大学農獣医学部(現生物資源科学部)教授として教鞭をとるかたわら、同大ボクシング部監督として同部の関東大学リーグ、全日本大学王座の11連覇を達成した。育成チャンピオンも多数に上る。3月の年度末まで日連会長を務めたが、数年前から闘病生活を送り実務を離れていた。山根明氏の日連新会長就任後は「名誉会長」となっていた。
 なお川島氏の葬儀は近親者のみで営まれる。日連は後日に連盟葬もしくは偲ぶ会を催す意向という。

2011年5月4日水曜日

富樫に挑むナガワ来日-WBC女子3大世界戦



5月8日、後楽園ホールのWBC女子世界トリプル戦でL・フライ級王者富樫直美(ワタナベ)に挑むジュジース・ナガワ(比)が今夕成田空港に到着した。小関桃の同アトム級王座挑戦のクリカノック・アイランドムエタイは今朝着のスケジュールが変更となり、明日午後到着となっている。
 今回の試合はWBCケアーズinジャパンをうたい、障害を持つ人々を招待する予定だったが、震災のため安全を考慮してその規模を縮小することになった。一方で都内避難所に居る震災の被災者を招くプランが浮上して折衝にあたっているという。またプロモーターのゲン・インターナショナルはJBCと協力して復興支援Tシャツを作成=写真。試合当日会場でに販売し、収益を寄付する

2011年5月3日火曜日

リセットWBC女子世界戦-アナベルも来日


試合前日の大震災で5月8日へと延期になっていたWBC女子トリプル世界戦、ミニフライ級王者アナベル・オルティスもメキシコから再来日し、L・フライ級王者富樫直美、アトム級王者小関桃と3王者がそろって練習を公開した。
今回の震災にそれぞれが想いを持っての再スタート。富樫、小関とも「ボクシングで少しでも被災したみなさんを勇気づけられたら」と語り、アナベルも「被災した人々にお悔やみを申し上げたい。私たちができることはボクシングだけ。このトリプル世界戦を通じて元気を伝えたい。家族も、危険があるかもしれないが立派な試合をしてきなさいと送り出してくれた。私もここで頑張りたい。前回以上にハードな練習をしてきましたから、いい試合を見せられると思います」と語った。小関の相手クリカノック。アイランドムエタイ(タイ)、富樫に挑むジュジース・ナガワ(フィリピン)は明日来日する。
8日の第1試合開始は午前11時。チケットは後楽園ホール5階、青木ジムで販売中。当日券も出る。また前回のチケットはそのまま有効。

2011年5月2日月曜日

2位鬼ヶ島、代役中釜にTKO敗

2日、後楽園ホールの三迫一門会のセミファイナル8回戦で波乱。日本ミニマム級2位の鬼ヶ島竜(三谷大和)がノーランクの中釜兵武(白井・具志堅S)に最終回1分24秒TKO負けを喫した。
鬼ヶ島は初回から距離をつめて攻めるもスピード、身体の振りに欠け、ブロッキングのみのディフェンスで被弾が多い。それでも序盤は強い圧力で中釜を追い込んだが、中盤から中釜が距離をコントロールして右ストレート、左フックで挽回、ペースを引き寄せた。打ち合いになった試合は最終回、劣勢の鬼ヶ島が攻勢に転じるもダメージをためていた鬼ヶ島は中釜の反撃にダウン。主審はノーカウントで試合をストップし、鬼ヶ島はタンカで運ばれた。中釜は一年半ぶりのリングで、試合決定から二週間も経っていないピンチヒッターだったが「一月から練習を始めて一日二回走った。誰が相手でも準備はできていた。これからです」といい再出発を切っている。
メインは阿部隆臣(新日本大宮)が鳥海純平(T&T)の反撃をかわして判定勝ちしている。

2011年5月1日日曜日

テーパリッ新王者に-WBA暫定S・フライ級戦


 1日タイのペッチャブリー県で行われたWBA暫定S・フライ級タイトルマッチは、挑戦者でWBOアジアパシフィック、PABA2冠王者のテーパリッ・シンワンチャーが114-113、114-113、117-111のユナニマスデシジョンで暫定王者ドリアン・フランシスコ(比)に判定勝ちし、新たに暫定王者となった。
 フィリピン人2選手をスパーリングパートナーとしてドリアンへの対策を整えていたテーパリッはヒット・アンド・アウェーと要所の速攻で3回にダウンを奪うなど終始ドリアンをリード。ドリアンは得意のフックが不発で、執拗なアッパーカットでテーパリッにダメージを与えたものの王座を得た時とは打って変わった消極的なファイトとなってしまった。
 新王者となったテーパリッは「ドリアンのパンチは重く、特にアッパーカットでは鼻までやられてしまった。しかし6ラウンドには自分の勝利を確信できました」。王座を守れなかったドリアンは「昨夜泊まったホテルの脇でお祝いの花火などがうるさく寝れたのが深夜12時で寝不足。1ポイント差負けの採点は納得できるが117-111は納得できない」と語っている。

ワールドシリーズ(WSB)決勝 6、7日に中国で


 第1回ワールド・シリーズ・オブ・ボクシング(WSB)の決勝が5月6、7日の2日間にわたって中国の貴州で開催される。4月の準決勝を勝ち上がったパリ・ユナイテッド(フランス)とアスタナ・アーランズ(カザフスタン)の両チームがライトからヘビー級まで5階級で2試合ずつ計10試合を行い、優勝チームには50万ドル(約4100万円)の賞金が授与される。
 WSBはAIBA(国際アマチュアボクシング協会)が主導する「アマの中のプロ大会」。パリは準決勝で優勝候補のバクー・ファイアーズを破り、一方アスタナは地区優勝を逸したもののワイルドカード(2位の最高成績)で勝ち上がり、準決勝ではロサンゼルス・マタドールズを撃破して勢いづいているだけに、勝敗は予断を許さない。
 WSBの基本は「チーム対抗戦」だが、これとは別に昨年11月から今年3月まで開催された本戦で成績優秀だった5階級の上位2人による「個人選手権」が5月27、28の両日に開催される(同じく中国・貴州で)。これに勝った選手には賞金5万ドル(約410万円)とともに、来年のロンドン五輪の出場権が与えられることになっている。賞金がもらえて、しかも五輪出場資格も狙えるという、かつてのアマチュアでは考えられない方式。選手はヘッドギアもつけず、8オンスのグローブを使用するなど、試合形式もプロにそっくりだ。※写真はWSBの試合から

興毅の挑戦者ディアス、ベルト奪取に自信

 5月7日、大阪で亀田興毅(亀田)の保持するWBA世界バンタム級タイトルに挑むダニエル・ディアス(ニカラグア)は自国でのトレーニングを完了し、すでに来日済み。母国を出発する前に打倒亀田に並々ならぬ意欲を見せている。
 4月25日、試合を放映するTBSのクルーの取材を受けたディアスは、コンディションのよさ、モチベーションの充実を強調。試合展開にも言及した。そして地元マスコミに決意を語ったところでは「試合は全然楽なものではないことは分かっている。(亀田を)世界チャンピオンとして非常に尊敬している。でもリングに立てば、全力を尽くす。私のリーチが勝利を呼び込んでくれるだろう」
 また亀田がノックアウトを予告していることに触れ、「カメダは私を4ラウンドで倒すと言っているそうだが、私が4回で試合を終わらせる。同時に判定でも勝てる準備をしている。2ヶ月以上敢行した練習の成果を披露したい」と言っている。

ガルシア兄弟、防衛&戴冠

 メキシコシティで30日(現地時間)行われた2つのWBOタイトルマッチで、双生児のガルシア兄弟がいずれも前半で勝負を決めた。
 先に行われたWBO世界J・フライ級暫定戦はラモン・ガルシア(メキシコ)が王者ヘスス・ヘレス(コロンビア)に挑戦。この2人は2月、暫定王者同士で統一戦を戦った稀有な背景がある。ホームで戦うサウスポー、ガルシアが積極的に仕掛け、初回終了間際、先制のダウンを奪う。2,3回と両者は頭をつけ合いパンチ交換。ここでも打ち勝ったガルシアが4回、ロープ際でボディーを痛打すると、崩れたヘレスはカウントアウトされた。KOタイムは1分15秒。
 一方、メインに登場したラウル・ガルシア(メイキシコ)はWBO世界ミニフライ級王座の防衛戦。相手のWBO1位ロメル・アセンホ(フィリピン)は20勝16KOの強打者(2敗)。サウスポー同士の対戦は見るからにパワフルなアセンホの左が緊張感を増幅する。だが2回、左でグラつかせたガルシアが3回、左カウンターでダウンをゲット。王者が追撃の最中放った右でアセンホは立ったまま失神。カイース主審が割って入ったTKOタイムは2分52秒。ガルシアは30勝18KO1敗1分。

ソリス弟、敵地でベルト奪還

 アルゼンチンのマルデルプラタで30日(現地時間)挙行されたIBF世界J・フライ級タイトルマッチは、元王者ウリセス“アーチー”ソリス(メキシコ)が2-1判定勝ちで、王者ルイス・アルベルト・ラサルテ(アルゼンチン)を下し、王座にカムバックを果たした。
 昨年12月の両者の初戦ではラサルテが反則を連発した末、ドローで防衛。IBFの勧告により、即再戦となった。再びアウェーに乗り込んだソリスが体格の有利さを発揮して、スピードに乗ったパンチをヒットしてリード。40歳のラサルテも右オーバーハンド、左右ボディーなどで反撃し、ホームのファンを沸かせる。この試合も途中からやや荒れ模様となり、9回、ラサルテはラビットパンチで、ソリスも10回に減点を喫する。後半激しく追い上げをかけたラサルテだったが、時すでに遅し。116-111(ソリス)、114-113(ラサルテ)、115-112(ソリス)のスプリットデシジョンでソリスが勝利コールを受けた。
 以前この王座を8度守ったソリスはビロリアに倒され無冠に。その後タマラ、ラサルテを経由してメキシカンの腰にベルトが戻ってきた。

エルナンデス、ケブを攻略 WBC・L・フライ級


 メキシカン同士によるWBC世界L・フライ級タイトルマッチが30日(現地時間)メキシコのテスココで行われ、挑戦者1位アドリアン・エルナンデスが王者ヒルベルト・ケブ・バアスを10回終了TKOで下し、緑のベルトを手にした。
 試合は中盤まで激しいペース争いが演じられた。パワーで勝るエルナンデスが仕掛ければ、老獪なケブ・バアスはスピードを活かした連打で一歩も引かない。公開スコアリングも4回終了時、8回終了時とも三者三様と試合内容を反映していた。しかし、その8ラウンドから攻勢をかけたエルナンデスが9,10回と王者をロープへ追い詰めるなど断然優勢。11回開始前、ジェリー・カントゥ主審(米)がストップをかけ、新チャンピオンが誕生した。ケブ陣営は誰も棄権を申し出てないとクレームをつけていたが・・・。
 “エル・コンフェソール”のニックネームをもつエルナンデスは21勝14KO1敗1分。2度目の防衛に失敗したケブ・バアスは35勝22KO21敗4分。
=PHOTO/SUMIO YAMADA=

今日、タイでWBA暫定S・フライ級戦



5月1日、タイでWBA暫定S・フライ級タイトルマッチ、暫定王者ドリアン・フランシスコ(フィリピン)VS挑戦者テーパリッ・シンワンチャー戦が行われる。先立って行われた計量は王者ドリアンはリミットの115ポンド丁度でパス。テーパリッも目盛り上限ギリギリでパスしている。
両者の血圧などの測定値は以下のとおり。                  
              血圧       脈拍
ドリアン・フランシスコ   120/80   52回/分  
テーパリッ・シンワンチャー 110/70   48回/分

ドリアンは通算成績20勝無敗(16KO)で昨年11月30日にタイのドゥアンペッ・ゴーキェットジムを決定戦で破って暫定王座を獲得。正規王者ウーゴ・カサレスとの統一戦の話が進まない中での暫定位初防衛戦となる。強烈な左右のフックで対戦相手をなぎ倒すようなファイター。
テーパリッは通算成績15勝2敗(10KO)、現PABAとWBOアジアパシフィックのフライ級王者で今回はひとつ階級を上げての世界初挑戦。一発のパンチ力ではドリアンに劣るものの多彩なパンチを交えたそのラッシュの威力には定評がある。
試合は5月1日にバンコクの西方ペッブリー県ムアン郡にあるベンジャマーテープウティット学校で正午(現地時間)から。