2011年8月29日月曜日

ダウン応酬、フエンテスがガルシア攻略

 メキシコのグアダラハラで27日夜(現地時間)行われたWBO世界ミニ・フライ級タイトルマッチは挑戦者モイセス・フエンテス(メキシコ、IBF10位)が同国の王者ラウル“ラジート”ガルシアを2-1判定で下し、初挑戦でベルトを獲得した。
 両者持ち味を発揮した白熱ファイトだった。
 前半、サウスポーのチャンピオンが果敢に仕掛け、フエンテスは鼻血に見舞われる。だがミニマムで173センチの長身を誇る挑戦者はリーチを生かして反撃。手数が格段に増し、遠目から放つボディーブローが威力を発揮する。そして7回終了間際、フエンテスは右でダウンを奪う。だがここを凌いだガルシアは9回終了直前、左でお返しのダウンを奪う。勝負は混沌としたが、ラスト3ラウンズ、プレスをかけ続けて攻め込んだのは挑戦者。それがスコアカードに反映され、ジャッジ1人は114-112でガルシアを支持したが、他の2者は同じスコアでフエンテスの勝ち。
 バレラ・ジムの新鋭フエンテスはテレビ解説を務めた御大マルコ・アントニオ・バレラの祝福を受けた。14勝6KO1敗。唯一の黒星は先日、井岡一翔に挑戦したフアン・エルナンデスに喫したもの。2度目の政権のV2に失敗したガルシアは30勝18KO2敗1分。

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