2010年8月2日月曜日

英国で「WBC王者の夜」 西岡に年間最高KO賞



 イギリス訪問中のWBC世界S・バンタム級王者西岡利晃(帝拳)が、次期挑戦者(1位)レンドール・ムンロー(英国)と初のご対面――同僚の粟生隆寛(前WBC世界フェザー級王者)とともにロンドン経由でカーディフ入りした西岡は31日、市内のカーディフ・インターナショナル・アリーナで催された「WBCチャンピオンの夜」と題したパーティの会場で、つかの間遭遇したムンローと顔が触れるほどの近距離でポーズをとった。両者は10月24日東京・両国国技館で対戦が決まっており、その「前哨戦」で静かな闘志をぶつけ合ったもの。
 この日は会場に新旧70人を超すチャンピオンが集い、この中には日本にもお馴染みの勇利アルバチャコフさんの他、ロベルト・デュラン、カルロス・サラテ、アルフォンソ・サモラといったリング史上のグレートの姿があった。
 WBCはこのパーティの席上、昨年(2009年)の優秀選手の表彰式を催し、西岡には「年間最高KO賞」が贈られた。対象となったのは、もちろん逆転KO勝ちしたジョニー・ゴンサレス戦。「クリチコなんかと一緒に賞をもらえて光栄です」と西岡は晴れ舞台で満足そうに語った。この日の他の表彰は、ヘビー級のビタリ・クリチコ(ウクライナ)、ミドル級のセルヒオ・マルチネス(亜)が最優秀ボクサーに、最高試合は意外にも昨年5月イタリアで行われたジャコッべ・フラゴメッニ-クリストフ・ウロダルチェクのクルーザー級タイトル戦が選ばれた。女子の最優秀選手は、7月に王座を追われたばかりだが昨年3度防衛したフェザー級王者イナ・メンツァー(独)に贈られた。
 写真上は次期挑戦者ムンローと初めて顔を合わせた西岡。同下はヘビー級王者クリチコらとともにWBCから表彰された西岡(右端)。=PHOTOS/TEIKEN PROMOTION=

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